【必読】小説執筆5つのルール
いきなりですが、以下の5つは小説執筆の基本的なルールです。普通の小説はこのルールに従って書かれているので、守ったほうが無難です。
①段落の最初は1字下げる
②三点リーダは2つ続けて使う
③ダッシュも2つ続けて使う
④?や!の後には空白を1マス入れる
⑤セリフの最後に句点をつけない
以下で、詳しく解説します。
①【段落の最初は1字下げる】
学校の作文の授業で習ったように、段落の最初は、1文字下げましょう。
カクヨムには、これを自動的にやってくれる機能があります。執筆ページの左下の「カクヨム記法を使う」ってのをクリックすると、左にウインドウが出てきます。その一番下、本文を整形の「段落先頭を字下げ」で、一気にすべての段落の先頭が一字下がります。
⇒公式ヘルプ https://kakuyomu.jp/help/entry/edit_sidebar
セリフの場合は、一字下げなくていいです。カクヨムの「段落先頭を字下げ」でも、セリフは下がりません。ただ、セリフを引用した地の文を書くときは、私は一字下げてから、括弧を始めるようにしています。
【例文】
家を出たところで、黒猫を見た。
「あなたには黒猫の霊がついていますよ」、昨日、居酒屋で占い師に言われた言葉が脳裏によみがえる。
「でも気にしない、だって私は無神論者!」
私は恐怖を振りはらうかのように叫んだ。
みたいな感じ。「あなたには~」は、セリフを引用した地の文なので、頭を一文字下げています。「でも気にしない~」は、独り言で叫んだセリフなので、字下げをしていません。
②【三点リーダは2つ続けて使う】
三点リーダというのは…←これです。とてもよく使う記号です。
・(中点)や、(読点)を使う方もいますが、基本的に、三点リーダを2つ続けて使います。以下の場合、2番目だけがOK。
1「かわいい猫…」 三点リーダ1つ (>_<)ダメ!
2「かわいい猫……」 三点リーダ2つ (^o^)OK!
3「かわいい猫………」 三点リーダ3つ (>_<)ダメ!
4「かわいい猫・・・」 中点3つ (>_<)ダメ!
5「かわいい猫・・・・・・」中点6つ (>_<)ダメ!
6「かわいい猫、、、」 読点(てん) (>_<)ダメ!
7「かわいい猫。。。」 句点(まる) (>_<)ダメ!
この三点リーダ、出し方は「てん」や「さんてん」と平仮名で打って、変換します。「てんてん」と打てば「……」に変換できます。
もしくは、・(中点)を3つ続けて打って変換、これでもいけます。中点は、キーボードの右下の「め」のキーです。よく使うなら、単語登録して一発で出るようにしておくのも、良いと思います。
単語登録は、IMEとかの文字入力ソフトのツールで出来ます。おすすめは、「……」の読みを「;」にしちゃうこと。真ん中の右の方にある「れ」のキーです。
あと、長く使いたいときは、偶数個の三点リーダを使います。2個セットですから、4か6か8、みたいな。三点リーダ5個や7個はダメってことです。
③ダッシュも2つ続けて使う
―(ダッシュ)です。引用をしたり、話題を変えたり、説明につなげたり、詰まった言葉からのセリフの冒頭とか、いろいろと使えます。
【例文】
かわいい猫がいた――毛並みの良い黒猫である。うっかり踏んづけた。
「――まさか、足元に猫がいるなんて」
みたいな感じ。使うときは、―(ダッシュ)を2つ続けて使うのが基本です。以下の場合だと、2だけが正しいです。
1かわいい猫がいた―毛並みも良い。 ダッシュ1つ (>_<)ダメ!
2かわいい猫がいた――毛並みも良い。 ダッシュ2つ (^o^)OK!
3かわいい猫がいた―――毛並みも良い。 ダッシュ3つ (>_<)ダメ!
4かわいい猫がいたーー毛並みも良い。 長音(のばす音) (>_<)ダメ!
5かわいい猫がいた--毛並みも良い。 全角マイナス (>_<)ダメ!
6かわいい猫がいた‐‐毛並みも良い。 全角ハイフン (>_<)ダメ!
7かわいい猫がいた__毛並みも良い。 アンダーライン (>_<)ダメ!
ダッシュの出し方は、キーボードの上の数字キーの右の「ほ」を変換するか、「だっしゅ」と平仮名で打って変換。これも三点リーダと同じく、よく使うので、単語登録したら便利です。「;」を「……」にしたら、隣の「:」を「――」にするのがおすすめ。「:」は「け」のキーです。
また、これも三点リーダと同じく、2個セットで使うのが基本です。長く使いたいときは、奇数ではなく偶数個つなげて使うようにしましょう。
④?や!の後には空白を1マス入れる
「駅前にラーメン屋があるの知ってます?その裏に猫が捨てられていたんですよ!白黒のぶちの、かわいい猫が!」
というようなセリフの場合、?と!の後ろに空白(全角)を1マス入れましょう。
「駅前にラーメン屋があるの知ってます? その裏に猫が捨てられていたんですよ! 白黒のぶちの、かわいい猫が!」
どうです? 読みやすくなったでしょう! セリフのみならず、この文章のような地の文でも空白は空けましょう。上の文の?と!の後にも空白があるでしょう。ただし、?や!の後であっても、セリフの最後の」の前には、空白は必要ありません。――かわいい猫が!」となります。
あと、?も!も、全角を使用します。ただ、!?なら、半角2つ合わせても構わないと思います。数字も、普通は全角使用です。
⑤セリフの最後に句点はいらない。
「それで、猫を飼うことにしたんです。」の様にはしない、ということです。
「それで、猫を飼うことにしたんです」でOK。
最後に?や!や……や――がくるのは大丈夫です。「。(句点)」だけ、書いたらいけません。あと、最後じゃなければ「。」をつけていいです。
「それで。猫を飼うことにしたんです!」は、OK。
もう一つ、思いついたので書きますが、本の題名や音楽の曲名を括弧で括る場合は、『』を使うのが普通です。新聞とか雑誌での表記が、そうなっているのです。
実は、新聞や雑誌で、「こういう場合に、どう表記するか」というのは決められていて、例えば、「でき」を漢字で書くか平仮名で書くかならば――「出来が悪い」&「僕にはできない」、「ない」を漢字で書くか平仮名で書くかならば――「猫の餌が無い」&「僕はしらない」とか、文脈で決められています。
そのへんは『記者ハンドブック』という本に書いてあります。アマゾン等でお買い求めください。いわゆる、「漢字をひらくか、ひらかないか」などの基準が、すべて載っています。
以上、5つのルール(と、蛇足)を紹介しました。一応、言っておきますが、小説は自由なものです。どんな表現でも良いし、今、紹介したルールを守らなければいけない、ということではありません。
しかし、これが一般に浸透しているルールである以上、特にこだわりがなければ、このルールに従って書いたほうが、多くの人にとって読みやすい作品になるのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます