第26話
男同士の関係というと、大体は即物的なものだ。
会ってすぐホテルに行くからと言って、女みたいにギャーギャー喚いたりなんかしない。おっと、山科唯の事をどうこう言うつもりではないが…。
確かに兄貴とならセックス抜きだってデートしたい。
満は今、休憩4,000円の安いホテルに来ていた。
相手は同じ学校の隣のクラスの中田幸だった。合同体育の時間しか一緒にならないが、前々からお互いの趣向には二人とも何となく気付いていて、前に何度か誘われた事があった。
「どうして急に相手してくれる気になったの?」幸が聞いてくる。
「不毛な片想いは辞めたんだ。」俺は多くは語らずそれだけ言って、幸にキスをした。
「もう一回する?時間少ししかないけど」
うん、と頷きながら俺は幸を抱きついた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます