第22話
焦った…満好きな人がいるのかと聞かれた時、何故か浮かんだのは満の顔だった。
手足が長くて、顔が小さい、芸能人ばりの洗練された容姿。
いつも無邪気に兄貴、兄貴って子供の様になついて来るかと思えば、俺がいない時に、俺の部屋で淫らに一人で自慰行為をしたりする。
知っていた、満が時々俺の部屋で一人で処理している事は。その後、部屋に入ると満の匂いがしていたから。注意しようかどうか、迷っていたら、あの日、唯が家に来た時、目撃してしまった。
それからは何も言えなくなってしまった。何故だろう、自分でもこの気持ちを説明出来ない。とにかく、わからないけど、満は何をおかずにしているんだろうとか、そんな事ばかり気になってしまって、俺の部屋でしている事なんてどうでも良くなってしまったんだ。
等と一人でそんな考えにふけっていると、満が二階から降りてきた。
「カレー、出来たぜ。一緒に食おう。」俺はそう言った。
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