第17話
あの日朝帰りして以来、兄貴とは気まずい思いをしていた。
今迄何を話してたんだろうと思う程、会話が途切れる、続かない。
彼女に夢中だからなのだろうか。
そう思うと胸が締め付けられて、呼吸が苦しくなる。
今もこうして湯船が気持ちよくて長風呂から出あぐんでいた。
朝帰り…やはり最後まで致したんだろう。あの雨の日からその事ばかり考えてしまう…考えすぎて、もう、涙の出る程狂おしい感覚は流石に薄らいできていた。
代わりに今度は初めてであろう兄貴はどんな風だったのか、女性の前でどんな振る舞いをしたのか、そればかり気になっていた。
また、妄想してしまう。
兄貴は初めて女性と経験する前に、俺と予行練習させて欲しいと言ってくる。勿論、僕は断らない。
フレンチキスを繰り返し、堪らず俺から舌を入れる。兄貴は少しビクつきながらもそれを受け入れる。
次に俺はすっかり反応しかけた兄貴自身に手を伸ばす、その時も兄貴は驚いたようで、まだ俺と唇を重ねたまま「っんーー」と声を出してしまう。構わず俺は下着の上から優しく撫でてあげるんだ。
「み、満、直接頼むー」
兄貴の切羽詰まった声、でも俺はまだ焦らしてその願いを聞いてあげない。
そうするともう、兄貴自身は反応しすぎて下着の上からでも分かる程硬いものになっていった。
そこ迄妄想した所で、俺はまた果てそうになる
「兄貴ーーー!」
思わずその瞬間声に出てしまった。
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