第16話
ラブホに行こうと言い出したのは唯の方だった。
それは直接的な誘い方ではなく、「服が濡れちゃったから、乾かしたいの」と何とも曖昧でありながら、しかし男の妄想を掻き立てるには抜群の効果を発揮する文句だった。
何かあったのか?とホテルに着いてすぐ、博巳が尋ねると、どうやら両親の不仲に悩んでいるらしかった。最近では離婚話も持ち上がっていて、家にいると何とも言えず、居心地の悪い、居たたまれない思いをするという。それで今日はついに耐えきれず、博巳に会いたかったんだと言うのだ。
博巳は終始優しく唯の話を聞いた。
すると唯が言ったのだ。
「博巳君、話聞いてくれるだけ?他に何もしてくれないの?」
それが口火絵だった。
唯は博巳の唇に自身の唇を重ね、そっと口を開き、舌を伸ばした。博巳は、猛烈な勢いで自身の身体が反応していくのを感じながら、博巳は舌を絡ませ返した。
次に、唯は音を立てて博巳の舌を吸いながら、
それとほぼ同時に博巳自身のそれをパンツ越しに優しく撫でてきたのだった。
二人は暫く濃厚なキスをしながら抱き締めあっていった。
行為は進み、そして夜は更けていった。
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