第12話
着信は唯からだった。
急いで通話ボタンを押して、スマホを耳に当てる。
「もしもし?」
「もしもし?博巳君?」
「どーした?」
「今、お家の近く迄来てるんどけど、よかったら、これから会えない?」
「今から?」
俺はチラっと満を見て、スマホを持ってない方の手を顔の前に立てて、すまないっと、頭を下げた。
「大丈夫だよ。わかった、じゃあ、駅迄迎えに行くよ。じゃあ、30分後に。」
電話を切ると改めて満に謝りを言った。
「ごめん満、彼女が近く迄来てるっていうからさ。夜帰って来たら、続き教えるから。」
満は一瞬、凄く何とも言えない寂しそうな顔したが、「しょーがないよ、わかった。」と言った。
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