第10話

わぁーお!やった!



心の中でガッツポーズを取った俺は、にんまり笑いながら自室へ戻って行った。



勿論、嘘!赤点なんて真っ赤な嘘だ。自慢じゃないが常に成績は学年トップ10位以内をキープしている。




何でこんな行動に至ったかと言うと、先日、兄貴に勉強を教わる山科唯に猛烈な嫉妬を覚えていたからだ。あんな至近距離で、あんな兄貴の吐息を感じられる距離で、あの女、兄貴を自分のものと勘違いしてるんじゃないか。



俺だって、俺だって、兄貴に勉強教えて貰いたーい!!




俺はそそくさと教科書とノートを用意し、スタンバイ!!




それにしても、さっきの兄貴のパジャマ姿といったら…ご飯何杯でも食べれる。。




等と不毛な考えにふけっていたら、




ガチャっ「入るぞーー」




兄貴が俺の部屋に入ってきた。

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