第9話

「兄貴ー!起きてるかー?」



ある日の日曜、満が俺の部屋に入ってきた。パジャマ姿でベットの中で寒さと格闘しながらまだ外に出られないでいる俺。寝ぼけ眼で返事をする。



「なにー?」



「勉強教えて欲しいんどけど、赤点取っちゃったんだ。」舌を出しながら満が言った。



「いいけど…なんだよ、お前、成績良かったじゃん、珍しいな。じゃあ、着替えたらお前の部屋に行くよ、数学?」



「そう、ありがとう。」






満は嬉しそうに自室へ戻って行った。






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