第6話

「プリンーー!」



起き上がってそう言った後、俺は自分のベットに再びゴロンっと横になった。



やっと帰ったか。



一息ため息をつく。兄貴の彼女面して、俺と兄貴の家に上がり込んできた来たあの女に俺は深い嫌悪感を覚えていた。



兄貴を想って、少しでも兄貴を感じたくて、兄貴の部屋で行う俺の秘密の行為。兄貴の下着の匂いを嗅いでいつもしているのだが、さっきは失敗してしまった…気持ち良くてついうっかり寝てしまったのだ。



あの時、自分の身体を見られて一瞬体温が羽上がるのを感じた。俺の行い全てを、心の隅々迄読み取られてしまった様に感じた。恥ずかしい。




でもあの様子だと、兄貴は何とも思ってないんだろうな…。





風呂でも沸かすか、そう独り言を言って俺は自室を出て、階段を降りていった。

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