第5話

その日は楽しかった。唯と一緒にカレーを食べて、勉強をした。彼女が不得意だという数学を教えてあけた。唯が「家庭教師ごっこだね」なんて言うからドキっとした。



駄目だなぁ、男は短絡的にすぐ下ネタに結びつけて。心のなかで首を思い切り横に何回も振って、雑念を取り除きながら、二人で時間を過ごした。



だって唯の身体は男性とは全く違う、丸みを帯びていて、柔らかそうなんだ。胸元は特にそれの表現を逸脱している。



こんな至近距離で、男だったら誰だって目のやり場に困る、彼女に夢中になってしまうはずだ。



午後7時ー



粗方一段落ついたので、今日はお開きになった。唯を駅まで送っていく事にする。満にも声を掛けとくか…



二階にいる満に聞こえる様に階段の下まで行って、僕は大声で言った。「満ー、出掛けるけど、帰り何かいるー?」



するとすぐ返事が帰ってきた。




「プリンーー!」




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