「がばう」という特殊な動詞が暴れまわる作品。
「がばう」――それが具体的に何を指しているのか、明示はありません。
ないにもかかわらず、その言葉の微妙なニュンスは感じ取れてしまうのだから、どうにも不思議な読後感にさいなまれてしまいます。
感じ取れるのは、以前耳にしたことのある「がばいばあちゃん」という言葉、「がば」の持つ強烈でエロティックな響き(ただしばあちゃんと関係づけられているのでグロくもありますw)、そういう性質というか前提が巧みに用いられてるからなのかなと思います。
が、あくまで感じることしか許しちゃぁくれない、小悪魔的魅力にあふれる一品です。