第24話時を止めて
「木村!落ち着け!」
「うるさい!喜多島どけ!」
太郎は、人だかりを掻き分けて妻の遺体と対面した。
「かおり!」
太郎は、妻の遺体を隠すように抱き上げて泣き叫んだ。
くそ!俺は、俺は、俺は、何のためにかおりの一番近くにいたんだ。
「かおり!起きてくれよ!俺を1人にしないで…。」
いつも、ここで涙が流れて夢から覚める。
太郎は、涙を拭いて今日という1日を消化していく。
腑抜けになった太郎を相手にする人間は居なくなった。
署内では、居場所が無く、仮眠室で過ごすようになった。
そんな時に、あの事件が起きた。
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