第6話 いつもと違う街と自分たち
白い花が街を包む。
大きな屋敷から見る街並みはどこも白い花で溢れていた。
もちろん、この屋敷にも。
「お父様……。」
無意識の中でなのか、呟くように少女は窓に向かって一つ言った。
付き人は、その様子をあれからずっと見ている。
あの日、あの夜が明けてからと街や国、自分たちの生活まで変わってしまった。
それでも付き人はいつもより黒い服に身を包んだものの、すっかり変わってしまわれた少女にいつも通り振る舞った。
朝食を出し、お茶も運び、いつもと同じように。
そう、"いつも"の様に。
しかし少女はいつもの笑顔を見せることはなかった。
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