第2話 いつものティータイム
はぁ……つまらない、つまらないわ!
そんな声が今にも聞こえてきそうな部屋がある。大きな屋敷の奥、ずぅっと奥の部屋である。
そこにティーセットを持ち近付いて行く一つの影。
「失礼致します。」
「どうぞ。」
「お茶をお持ちしました。」
次々とティーセットを丁寧に並べていく。しかし少女は席につこうとしなかった。
「どうかなされましたか、もしやこの中にお嬢様の苦手なものでも、」
「違うわ!」
違うのだけれど、と少女は言葉を続けようとしたがその先はなかった。
左様でごさいますか、付き人はそんな少女の様子を見てそう言うと椅子を引いた。少女が座ると同時にお茶の香りが部屋に漂う。
「本日のお茶は……。」
付き人は話しながらカップに淹れる。
少女は話を聴きながらお菓子と共にそのティータイムを楽しんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます