こわいゆめの話
そういえば、最近悪夢を見ていない気がする。
心臓が早鐘を打って跳び起きるような、起きた後の気分がひどく悪いような、そんな夢。以前はまあまあの頻度で見ていたのだけれど。
例えば物を忘れる夢。確かに持ったはずなのに、さっきまであったはずなのに、致命的な何かを忘れたことに気づいて焦って怖くてどうしようと泣きそうになる。
例えば何かがなくなる夢。大事な何かってわけじゃないけど、ないと困る物。靴とか鞄とか。帰ろうと思って玄関に出ると自分の靴がないんだ。置いたはずの場所に鞄が見当たらないんだ。周りに人はたくさんいるのに誰も何も言ってくれなくて、なんだかとても孤独に感じる。
例えば追いかけられて必死に走る夢。もっと早く走れるはずなのにうまく足が動かなくて、何かはずっと追いかけてきていて。追い付かれることはなぜかないんだけれどそれはつまりずーっと追いかけられているってことで。すごく疲れて諦めたくなるけどやっぱり怖くて足を動かす。
例えば恋人ができる夢。幸せに思えるんだけれど、実は自分には別の恋人がいたことを思い出してものすごく焦る。まずい、なんでこんなことに、でも隣の彼あるいは彼女は幸せそうに笑っているし。かといって元からの相手を裏切ることはできないし。
そんな色んなこわいゆめを、最近は見ていない。
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