名も知らない猫の写真をずっと持ってる


 良い天気だなあ、とふらり公園に寄れば、ひなたぼっこをする猫がいる。かわいいなあとカメラを構えると「わかってますよ」とでも言うようにごろんと腹を見せる猫。

 釣られるままに撫でて、写真を撮って、自分もひなたぼっこに興じる。

「お前はいつもここにいるの?」

 とか、猫に話しかけたりして。なんてのんびりした日だろうか。


 そんな思い出をなくしたくなくて、偶然出会った名も知らない猫の写真をずっとフォルダに残している。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る