Ogre Battle 5

 

   †

 

「そうか。ならまあ、この話は終わりだな――とりあえずは、そろそろお嬢さんを仕事に戻してやってくれ」

 アルカードがそう言うと、フィオレンティーナは壁に掛けられた時計に視線を向け、あわててホールに出て行った。

 アルカードもそれで話は終わりということなのか、裏口に向かって歩いていく。

 とくに今日はもう用は無いはずなので、パオラとリディアも与えられた制服の箱をかかえたまま彼について歩き出した――アルカードは振り返りはしなかったが、ふたりが出易い様に開け放った扉を支えていてくれた。

 店の敷地とアパートの敷地を隔てる塀に設けられた扉を抜けると、105号室――ちょうどリディアの居室の前に出る。アルカードの説明によると、先ほど会ったアンという女性の居室は102だそうだ。フィオレンティーナは103で、104は無いらしい。

「どうしてですか?」

「縁起悪いから」 飛び石の様に土に埋め込まれたコンクリート製の側溝の蓋を踏む様にしてアパートの建物を廻り込んで歩きながら、アルカードがパオラの問いにそう返事をする。

の発音が死と似てるからだとさ――もちろん外国人のアレクサンドルや俺たちには関係無いんだが、まあ日本人的にはそういうものらしい」 俺にもよくわからん、とアルカードがそう続ける。

「まあ、意味を知ってしまえば理解は出来るけどな」

 塀に設けられた扉を抜けると、アパートの裏手に出る――そのままぐるっと廻り込むと、共用廊下側に出ることが出来る。

 アルカードの部屋の庭に面した掃き出し窓の前を通り過ぎたとき、彼に気づいた仔犬たちが窓際に駆け寄ってきた。そろそろ室外飼いを考えないとな――そんなつぶやきを漏らしながら、アルカードは一瞬だけ窓越しに仔犬たちの前に指先を翳してから、玄関のほうに廻り込み、そこで足を止めた。

 カトリックの法衣に首から十字架を下げた銀髪の青年が、玄関の前でチャイムに指を当てたまま困った顔をしている。彼はアルカードに気づくと、涼やかな顔に笑みを浮かべた。

神田セバ?」

「おはようございます、ドラゴス師――ご自宅のほうにいらっしゃらないので、お電話を差し上げようかと思っていたところです」

 そう返事をして、青年がアルカードに一礼する。

「ああ、おはよう。とりあえず立ち話もなんだし、上がってくれ」 アルカードが自分の部屋の扉を親指で指し示すが、神田と呼ばれた青年は軽くかぶりを振った。

「せっかくですが、あまり時間がありませんので」

「そうか。それで、どうしたんだ? なにか急用でも?」

「はい。装備をお届けに――それと、離任のご挨拶に」

「挨拶?」

「はい。先日辞令が下り、私は本日付で総本山に戻ることになりました。今後、ドラゴス師の補佐は『主の御言葉』教会の柳田神父に一任されます――ドラゴス師と教会の同盟関係が完全に公開された以上、補佐系統を二系統に分けておく意味は無くなりましたので。当面は、私は本部の父の補佐役に配置されることになりそうです」

「忠泰の? 栄転じゃないか」 アルカードがそう言って笑う。

「ついては離任のご挨拶と、それに柳田神父に業務の引き継ぎを行うためにこちらに伺った次第です」

「そうか」 アルカードはうなずいて、神田の足元に置かれたいくつかのケースに視線を落とした。

「寂しくなるが、元気でな。家族によろしく伝えてくれ――君ら親子にはここ三十年ばかり、世話になってるからな」

「はい。必ず」

 微笑んでうなずくと、小さくうなずいてみせた。

「では、私はこれで――柳田神父のところに引き継ぎにお邪魔し、今日の午後には飛行機に乗らないといけませんので」

「ああ、息災でな」

 差し出された手を握り返し、神田は再び一礼した。こちらに視線を向けて目礼してから、踵を返して歩き出す。

 彼はアパートの門から出ると、最後にもう一度こちらに向き直って一礼してから、門の前に駐車していた外交官ナンバーの乗用車に乗り込んだ。

「……」 走り去った公用車を見送って、アルカードが小さく息を吐く。彼は部屋の扉を開け放ち、神田が持ってきたいくつかのトランクケースを運び込み始めた。上がりかまちに荷物を置いたアルカードが上半身だけ部屋から出してシュタっと片手を挙げ、

「――というわけで用事が無くなっちまったから、俺は君らのシフトだけ組んだら寝るわ」

「寝るんですか」

「ああ、実は昨日あまり寝てなくてな。朝飯の用意したり犬を散歩に連れ出したりしようとすると、結構朝起きるのが早くて……ふあ」

 耐久力の限界が訪れたのか、アルカードが小さく欠伸を漏らす。この状態で車に乗って東京都心まで行こうとしていたのかと思うと、パオラは少し空恐ろしくなった。

「シフト表はあとにするか……おやすみ」

 気の抜けた口調でそう言い残し、アルカードは微妙に覚束無い足取りでアパートに入っていった。

「大丈夫かしら……?」

「わからないけど、わたしたちもやることが無くなっちゃったね」 軽く小首をかしげて、リディアがそう言ってくる。

「そうね。わたしたちはどうしよう?」

「ちょっと出かけてみない? アルカードの電話番号は昨日教えてもらったし、もし迷子になったら連絡してここの住所を教えてもらえば、タクシーも使えるだろうし」

 妹の言葉に、パオラはちょっと考え込んだ。

「そうね、行ってみましょうか」

 

   *

 

「グリゴラシュだ」 いったん言葉を切って、アルカードは一拍置いて付け加えた。

「グリゴラシュ・ドラゴスだ」

 アルカードはそれで通信を打ち切り、視線を転じて廊下の奥のほうに視線を向けた。

 数人の吸血鬼が、薄暗がりの中から姿を見せている。

 アルカードは自動拳銃をホルスターの中にしまい込むと、コートの内側に手を入れて裏地に固定した鞘の中から長大な鈎爪状の刃物を引き抜いた。

 三爪刀トライエッジとここ数十年の間に呼ぶ様になった刃渡り一メートルほど、鎌状に湾曲して刃がぎざぎざになった兇悪な形状の刃物だ。柄は備えておらず、代わりに四指の指の間に挟み込んで遣うものだ。使用者の握力が数百キロ無いと自分の指の股を裂く結果になるので、教え子たちには使い方を一切教えていないのだが。

 一定距離を置いて飾られている甲冑の立像が手にしている槍をもぎ取って、廊下の突き当たりから姿を見せた噛まれ者ダンパイアたちが床を蹴った。

 しっ――歯の間から息を吐き出しながら、床を蹴る。次の瞬間火花とともに切断された槍を目にして、吸血鬼の目が驚愕に見開かれた――たがいに魔力を這わせた攻撃であっても、その量が彼らとアルカードでは比べ物にならない。

 空いた左手で吸血鬼の胸倉を掴み、そのまま引きずり回して壁に叩きつける――壁に蜘蛛の巣状の亀裂が走り、吸血鬼の骨格が砕ける音が聞こえてきた。

 吸血鬼の体を足元に放り棄て、別の噛まれ者ダンパイアに視線を向ける。数が多いので、壁に叩きつけてやった個体にとどめを刺す暇は無い――グリゴラシュが直接噛んだ個体が多いのだろう、訓練を受けた警備員が混じっていることもあり、思ったよりも動きが速い。

 一気に仕留めるには、少し敵が強すぎる。一体の顔面を三爪刀トライエッジで引っ掻き、もう一体を横蹴りで迎撃し、さらに続く一体を迎撃しようと向き直ったとき、背後からなにかに組みつかれてアルカードは体勢を崩した。

 別の吸血鬼に背後から組みつかれて回避もままならないまま、アルカードは眼前に肉薄した噛まれ者ダンパイアが突き込んできた槍を左手を翳して受け止めた。

 激光とともに、振り下ろされた槍がひん曲がる。

 噛まれ者ダンパイアどもはなにをされたのか、まったく理解出来なかっただろう――入力された衝撃を増幅して対象に叩き返す、『矛』と名づけた魔力戦技能の一種だ。

 槍を破壊されて茫然としている吸血鬼が体勢を立て直すより早く、鼠蹊部を蹴り上げて動きを止める――次いで、アルカードは背後から自分の体を羽交い絞めにしている吸血鬼の足の甲を脚甲の踵で思いきり踏み抜いた。磨き込まれた革靴の上から足の甲を踏み砕かれ、背中から組みついてきていた吸血鬼が悲鳴をあげる。

 羽交い絞めにする腕の力が緩んだところで拘束を振りほどき、アルカードは上体を振り回す様にして体を引き剥がした。

 その挙動を利用して、引き剥がした吸血鬼の頭を狙って右腕の下膊を叩きつける――アルカードの甲冑の腕の装甲は手首から先を鎧う装甲と下膊を鎧う装甲が別構造になっており、下膊を鎧う装甲板はTの字を裏返した様に張り出しフランジが設けられている。

 フランジ部分の厚みは二センチ、高さは五センチで、縁の部分は丸められており、腕ごと振り回して相手に叩きつけることで腕そのものを槌鉾メイスとして使うことが出来る。肘に近い部分は尖り、装甲板のエッジは鋭く研ぎ澄まされて、装甲板の張り出しと肘撃ちの動作で打撃をそれぞれ加えることが出来るのだ。ついでに言うと、関節技の支点にも使える。

 若いころ叛オスマン派の封建貴族ボイェリを焚きつけて武装蜂起を促す密命をハンガリー王フニャディ・マーチャーシュ一世から与えられてひそかにワラキアに舞い戻ったグリゴラシュの求めに応じ、カトリック教圏の支援を受けたヴラド・ドラキュラ公と内応すると養父ちちが決めたときにそれに備えて用意した甲冑からずっと、自分で仕様を指定出来る仕立ての甲冑にはつけさせていたものだ。

 細かなサイズ調整のために試着したその甲冑の手甲を見て、グリゴラシュやアンドレアは不格好だと笑っていたが――鉄板を五、六枚放射状に接合した鋼板槌鉾フランジメイスの様に打撃の破壊力が出縁フランジ部分に集中するため、鋼板槌鉾フランジメイス程の破壊力は無いが装甲の無い個所を狙えばそれなりの殺傷力は見込める。無論、アルカードの膂力を以ってすればその破壊力はそこらの吸血鬼が全力で振るった鋼板槌鉾フランジメイスを軽く上回るが。

 完全に転身して背後から組みついていた吸血鬼の顔面を鷲掴みにし、アルカードはそのまま噛まれ者ダンパイアの体を引きずり回して後頭部から壁に叩きつけた――それでなくとも先の出縁フランジの一撃で眼窩を砕かれていた吸血鬼の頭蓋がゴキゴキと音を立てて砕け、轟音とともに背後の壁に亀裂が走った。

 悲鳴もあげられないまま白目を剥いて痙攣する噛まれ者ダンパイアの断末魔に唇をゆがめ、アルカードは三爪刀トライエッジの尖端を噛まれ者ダンパイアの胸元にあてがってそのまま一気に押し込んだ。

 骨格を滑らかに切断しながらぎざぎざの刃の鋒が胸郭に喰い込み、噛まれ者ダンパイアの口から赤黒い血があふれ出す。噛まれ者ダンパイアがくぐもった絶叫とともに細身の体を弓なりにそらし、三爪刀トライエッジから流し込まれた魔力で霊体構造ストラクチャを破壊され塵と化して消滅する――衣服だけを貫いたまま壁に突き刺さった三爪刀トライエッジはそのままに、アルカードは先ほどの蹴りで下腹部を蹴り上げられて蹲っていた女の噛まれ者ダンパイアを見下ろした。

 警備員の制服を着た女は床の上に蹲り、声も出せずに悶絶している。

 男であれば陰茎や陰嚢、女であれば膣口。性別を問わず、外性器は人間やそれと同じ構造を持つ吸血鬼にとって極めて脆弱な弱点だ。

 構築した塵灰滅の剣Asher Dustで、女の首を刎ね飛ばす――そのまま横蹴りを呉れた噛まれ者ダンパイアに向かって足を踏み出したとき、横合いから先ほど壁に叩きつけた噛まれ者ダンパイアが掴みかかってきた。

 踏み出した足がいまだ宙にあったために、アルカードは対応出来ずに一瞬バランスを崩した――が、そのまま踏み出した前足を床の上で滑らせる様にステップして体勢を立て直し、吸血鬼の左手を左手で捕って体側に廻り込む。

 腰をかかえ上げながら足を刈り――アルカードは柔道でいう移り腰の要領で、吸血鬼の体を投げ飛ばした。

 吸血鬼の体が地面に落ちるよりも早く、釣り手で吸血鬼の顔面を掴んで後頭部から床に叩きつける――後頭部から床に叩きつけられて派手にびくんと痙攣した吸血鬼の体を放置して、アルカードは視線を転じて立ち上がった。頭蓋は完全に破壊されている――即死することは無いにせよ、修復にはそれなりに時間を要する。

 そしてそれは五分やそこらで事足りるものではない――接触した際に魔力を流し込んだために、霊体構造ストラクチャにもダメージが及んでいる。

 とどめはあとでいい――そう判断して、アルカードは当初の目標だった横蹴りを呉れたほうの吸血鬼に向かって再び踏み出した。

 壁に掛けられていた中世のものを模したらしいフランベルジュ――先程の槍もそうだが、金属を見る限り形だけで焼入れされていない模造品だ――を手にして斬りかかってくる噛まれ者ダンパイアの手首をはっしと掴み止め、そのまま力任せに手首を握り潰す。

 悲鳴をあげる噛まれ者ダンパイアの首を掴んで、アルカードはそのまま後頭部から壁に叩きつけた。コートの中でサーベルの様に腰に吊っていた水平二連のショットガンを引き抜き、悲鳴をあげている噛まれ者ダンパイアの左目の上あたりに銃口を押しつけてトリガーを引く。

 耳を聾する轟音とともに、ショットガンの左側の銃口が火を噴いた。噛まれ者ダンパイアの顔の半分が吹き飛び、大量の血と脳髄が周囲に飛び散る。

 自動拳銃弾と同様のフランビジリティー構造で設計された対吸血鬼専用のスラッグ弾の直撃を受けて塵に変わっていく噛まれ者ダンパイアにはそれ以上目も呉れず、アルカードは振り返り様に床の上で仰向けに倒れたままになっている先ほど投げた噛まれ者ダンパイアの眼前に銃口を突きつけた。

 轟音とともに再び左側の銃口が火を噴き、その一弾で頭蓋を粉砕されたの体が塵と化して消滅してゆく――その末期から視線をはずし、アルカードはショットガンをしまい込んだ。

 壁に突き刺さったままの三爪刀トライエッジを回収しようと、歩き出したかけたときだった――先ほど吸血鬼を叩きつけたときに亀裂が走って脆くなった壁が轟音とともに崩壊し、壁の向こうから人影が飛び出してくる。

「イィィィィ――アァァァァアァアッ!」

 壁をぶち抜いて飛び出してきた噛まれ者ダンパイアが金切り声をあげながら掴みかかり、アルカードの体を押し倒した。そのまま左手で保持した短剣で刺し殺そうとしていたのだろうが――

 サイドステップしてその突進を躱し、ついでに足を刈って崩す――目標を失ってつんのめっていた吸血鬼が、その場でうつぶせにひっくり返った。

 起き上がるよりも早くその脾腹に拳を落とす――背中から二、三度レバーブローを叩き込んでから、アルカードは破壊された壁とは反対側の壁に突き刺さったままになっていた三爪刀トライエッジを一枚引き抜くと、その尖端を噛まれ者ダンパイアの背中に突き立てた。

 中級悪魔の骨格を削り出して作られた刃が、噛まれ者ダンパイアの脊椎を削り取りながら肺を貫き心臓に達する。

 絶叫とともに消滅する噛まれ者ダンパイアを無視して、アルカードはその場で立ち上がった。視線を転じると、二体の噛まれ者ダンパイアがこちらに近づいてきている。

 いずれもかなり年代物の重装甲冑で全身を鎧い、剣を手にした、かなり長く生きている吸血鬼らしい。

 おそらくグリゴラシュの子飼い、彼が直接訓練を施して鍛え上げた直属の吸血鬼なのだろう。

 となると、今まで相手にしていた連中よりも強いのだろうが――

 胸中でつぶやいて、アルカードは腰元に手を遣った。

 取り出したのは、直径二十センチほどの円盤だった。日本のどこでも手に入る、円盤状のカステラ生地に餡を挟み込んだ和菓子――どら焼きの様に中央部分が膨らんでおり、外周の一部がそこだけ切り取ったかの様に欠けている。切り欠きのそばに小さなくぼみがあり、アルカードがそのくぼみを親指で押し込むと、切り欠き部分を除く外周から二段伸縮式の六枚の刃が飛び出した。

 一段目が内側から蜘蛛の脚の様に起き上がって、さらにその中から鋭利な刃が伸びる――両手にそれぞれ一枚ずつその円盤を構え、アルカードは踏み出しながら円盤の一枚を投げ放った。続いてもう一歩踏み出しながら、左手で保持した一枚を投擲。

 風斬り音とともに飛んでいった巨大な手裏剣が、二体の吸血鬼に襲いかかった――二枚の円盤がそれぞれ目標に反応する暇も与えずに一体の肩を割り、もう一体の胴を半ば以上まで深々と薙ぐ。

 いずれの刃の円盤ブレード・ディスクも魔力を這わせていたために、霊体構造ストラクチャを破壊された二体の吸血鬼が甲冑と剣だけを残して塵と化して消滅した。

 アルカードはそれを見届けて、壁に突き刺さったままだった二枚の三爪刀トライエッジと床に突き刺さったままになっている三爪刀トライエッジをそれぞれ引き抜いた。コートの内側のシースに差し込んで、早足で歩き出す――ブレード・ディスクも回収しておかなければならない。あれは三爪刀トライエッジ同様悪魔の外殻から削り出されて作られているため、装備品としてはかなり貴重な部類なのだ。

 コートの下のホルスターに戻したショットガンを再度引き抜き、レシーヴァー上部の給弾口から十二番のスラッグ弾を二発装填してから、アルカードはショットガンを再びホルスターに戻した。

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