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先週のムービーセレクションゴールデンダーツで的中したのは……
「まごころだけは、君に」!(主題歌 on)
「立松文之進」、「クラゲと冥王星」で邦画監督としての立場を確立した凪野敬三がメガホンを取り、大学時代からの親友である奇才、空倉連雀が脚本を担当。両親の不仲に嫌気がさしながら、流転する人生に翻弄され次第に何もかもを失っていく女子高生役を佐竹亜紀、焦りだけは感じながらも、日常に埋没し努力を重ねることができない父親役を大山健吾、家族を信じることができず目先の甘言に身をゆだねる主婦を結城凛、幼少期を主人公更紗とともに過ごし、一度は離れ離れになった義理の弟の直人を栗原健人が熱演、ということです。(主題歌 フェードアウト)
そして、今回リスナーメールこと皆さんからの辻斬り報告は……多目。まあ今となっては「ナギノブランド」を確立したと言っても過言ではない凪野監督と空倉連雀のタッグということで気になっていた人も多いんじゃないでしょうか。まあね、ガソリンとニトログリセリン混ぜちゃってどうなっちゃうんだみたいな危惧もありましたけどね(笑)
おおまかな意見としては……賛が6割、否が4割といったところです。
全体的な傾向としては「重いテーマにも関わらず、説教臭くならず、ただただ目の前の事実を積み重ね、客観的に見せてくれた」「一つ足を踏み外しただけと思っていたところから、イジメ、不登校、不純異性交遊、風俗、と坂を転がり落ちまくっていく展開がスムーズ」「とにかく佐竹亜紀ちゃんの演技が良い。アイドル出身だと思って舐めてた! ドラマの主演を張ってるってだけでADの頭にコーヒーぶちまける2流女優とは違う!」……って、誰のことを言ってるんですかね(笑)
否定的な意見で多かったのは、「ラストで何の解決にもなってない」「周りのヤツらがさすがにクズ過ぎる」「更紗の境遇は可哀想だと思うけど、行き当たりばったりンの行動ばかりで感情移入できない」といったところ。
最近この手の「感情移入できない」って意見をよく目にしますねー。先月でしたかね、「エクスキューショナー アット ナイト」を取り上げた時もね、「主人公に感情移入できないからノれない」なんて意見が多かったですよね。まあ「エクスキューショナー アット ナイト」はね、割と真正のサイコパス野郎が主人公ですからね、そりゃ感情移入はできるわけねえだろっていう(笑) あの映画はピカレスクロマン風というか、頭のネジ一個ぶっ飛んじゃってるヤツがロサンゼルスでどう成り上がっていくかって話だから、自分を登場人物に重ね合わせる必要は無いと思うんですけどね。
その点、今作は舞台が日本ですし、女子高校生が主人公なわけですから、かなり境遇的に似ている人も多いでしょうけどね。まあ確かに今作の場合は自分がその立場だったらっていうところが重なり合った方が、感情がより揺さぶられやすいタイプの映画ではあります。
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