第16話腹が減ってるにゃんこ

 はくにゃマタタの件も片付き、早くゴブリンにさらわれたミミ姫を助けるべく、次の街へとむかった。

 情報収集だ。

 あんな緑色の怪物、気づかない人はいないだろう。

 たくさんの人にサインを求められるかと思ったらなに事もなく帰る事ができたのでみんな気づいてないと思い、腰をフリフリしながら歩いていたが逆に遠ざけられた。みんなシャイだなぁ。

 小さな村につくと藁でできた屋根に土で作られた壁、なんとも質素な感じを醸し出している。

 プオーン、ペオーンなど、変な鳴き声が聞こえてきたのでクララになんの動物?か聞いてみると。

 「ペニョの鳴き声です」

 っと答えてくれた。

 (なんだかクララにばかり教えてもらって俺はクララになにも教えてあげられない)そう思い強がって

 「あぁ、ペニョね知ってる知ってる、かわいいよねー」

 クララは首をかしげた。

 (ボロがでた)

 「わち、腹へったわー、イワシの串焼きを食べただけでなんも口にしてへんもん」

 チキは下を向いて眉毛があるところにしわを作って、お腹を押さえた。

 グーっとチキのお腹がなった、すると俺のお腹ももなった。チョキが出たらやばい。

 あっちの家にいい匂いがする。

 俺達は吸い寄せられるようにそこへ抜き足差しあしで進んで行った。

別に悪い事しようとはしてないけど、でもチキはなにするか分かんないけどね。

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