第10話チキ参戦

 街のみんなの偏見もとれて、俺達は旅を続けようと次の街へと旅だつ用意をしているとぺリステル語を話す茶とらの猫がもじもじ君さながらにもじもじさせながらこちらに向かって来た。

 「えっーと、嫌ならええんやけど、わちも旅に連れって欲しいと思うんや」

 そんないきなり私を甲子園に連れてってみたいにと言われても……。

 「お願いや」

 ぺリステル語の女の子チキ猫が瞳をうるうるさせながら言った。

 うるうるさせながら近づき俺の肉球付きの手を握って来た。

 俺がびっくりしてチキを見てみるとチキはキャッ(猫だけに)っと悲鳴をあげて顔を背けた。後で分かった事だが、彼女は両刀使いでクララも狙っているらしい。

 こうして、王子の猫になった元人間と最強のメイドと両刀使いの似非関西弁ぺリステル語を話す猫との旅が始まった。

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