第8話猫救出
マチューは、その大剣を見て明らかに動揺している顔を見せたが、相手がメイドの女性だと分かると、フンっと鼻をならした。
「あぁ、あなたでしたかぁ、やはり、あなたに殺すように頼んだ殺し屋、安い分だけ使い物になりませんねぇ、貴様のような女(あま)にやられるようで、しかもそのクレイモアを奪われるとはねぇ」
マチューは蛇のように舌をペロリとなめ、目をほそめてほくそ笑んだ。
マチューは前に一歩踏みしめ、鉈のような業物ククリを上段に構えた。
ランプがほのかに照らしマチューの薄気味悪い顔を際立たせた。
クララは、顔色変えずクレイモアを軽々と振り回すと、鈍い音を出してレンガの床にクレイモアは刺さった。
やはりクララの華奢な体に大剣を扱うのはむつかしいようだ。
っと思ったらかなりの力が出せるのか、クララはクレイモアの中心の部分を折って短くすると、マチューが驚いて攻撃を加える間もなく彼のククリを半分折れた剣で吹き飛ばした!
はっという間にマチューはがくりと腰を抜かしてガクガク震えはじめた、許してくださぁい。
っと涙目で訴えたのでクララはマチューを古びた柱に縛りつけた。
カランと折れた剣を床に投げ捨てた。
こんな街にいたら命がいくつあっても足りない、すぐに他の街に行こうと提案しようとしたら、クララが人差し指を口元に当ててそっとベッドの後ろを探ってみるとわんさか猫が出てきた。
猫族も混じっていて震えていた。
「大丈夫です、助けにきました」
クララは笑顔で猫を安心させた、
このメイドさん有能!
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