第7話マチューとの戦い

 マチューはククリにベットリとこびりついている血をニヤニヤ笑いながらなめた。

 「さっきも若い猫族をぶった斬ったばかりでねぇ、私は猫族を狩るのが好きなんですねぇ、あなた方は、この街に来たのが間違っていましたねぇ、この街は猫と猫族は狩られる運命なんですよぉ、悪魔の使い魔とされてるからですよぉ」

 そこまで話終えるとマチューは自分の獲物ククリで俺をさした、少しでも動いたらやられる。

 「広場にあった柱を見ましたか? お分かりですか? あれは猫族を火あぶりにするための柱です、猫族や猫を捕まえれば賞金がでるんですよぅ、私も最初は賞金目当てで狩ってたのですたが、今は猫達を殺すのに喜びを感じているのですよぉ、ほらそこの猫の首を見てごらんなさい、私のコレクションでぇす、そしてそのコレクションにあなたはなるのです!!!!」

 マチューはククリを上段にかまえ、俺の頭上にめがけて降り下ろしてくる、ひゅっと空気がなる音がした。

 マチューはちっと舌打ちをした。

 俺はすんでの所で横とびでマチューの得物から避けていた。

 手応えがない事にイライラしたのかギロリと俺を睨み付ける。

 すると、マチューはニヤリと不気味な笑顔を浮かべると(こいつ、猫殺しを楽しんでいる)

 俺の武器といえば肉球つきの手、鋭い爪のみだ。あとなまくらなレイピア。

 俺は兎に角ジグザクに部屋を走り回ったり血のついたベットに飛びながらマチューを翻弄した。

 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 俺はマチューの顔めがけてめがにゃんパンチをくりだした。

 マチューの顔にヒット!けどむなしい音がなっただけだ、それに俺は不覚にもマチューに首を捕まれ何もできなく、ジタバタした。

 うー、一回死んだけどもう死にたくにゃい。

 そう思った瞬間、古びた扉をバァーンと大きな音を出して壊す音がした、そして手には大剣クレイモアが握っているクララの姿があった。


 

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