第218話 シリア多国籍軍壊滅作戦04。

 そして俺は連中の目的が既に解っている以上、ここで決して足を止める訳にはいかないと改めて実感させられた。

 そしてビルの情報解析能力は既に開発機械で開発ものだとされるなら奴本来の契約能力は既に別物だと理解した。

 当然、俺は奴が最近平気を生み出す能力を持っているからその能力を最大限に生かす為に情報解析能力を持つ機会を開発したと考えてよいからだ。

 そう思いながら、俺は奴の契約能力に対して暴こうと思った。


「ビル。貴様はどうやらある条件を整えるとどうやら細菌兵器を生み出す能力を持っているようだな。」


 俺が奴の細菌兵器能力をばらした事で奴がIWCによって重宝される理由もそこから来ているのだと思った。

 すると、ビルは余裕ある顔で俺に向けて何か語り始めようとした。


「あぁ、その通りだ。シュタイン。俺は既にその平気で欧米の支配を確実にしてきた。だから俺はこの能力で絶対にアドル大統領を仕留めるから絶対にお前もここで仕留めて見せるから。」


 彼の行動から既に俺に対する殺気が見えてくる。

 俺も気を抜かずに奴の行動を把握した。


「成程。だから俺を細菌兵器で倒す行動を取った訳だな。」


「その通りだ。そしてこの兵器を使ってシリア軍を殲滅させようと思ったのに、お前が邪魔した影響でイラクもシリアの計画も見事に妨害されていたと感じるからよ。」


 奴が何を考えているのか既にわからない。

 しかし、奴らの行動や言動を知れば間違いなくやばい雰囲気があちこちから出ていると感じ、俺も鳥肌が立ってきた。

 ゆえに、この寒気を感じる度に連中が何を考えているのか想像に難しくない。

 だから、俺は風で取り込むのは良しとしても長時間取り込んだら間違いなく、その細菌兵器で俺がやられる事を既に理解していたからそれを防ぐ上でも、絶対に俺は風を奴に早々と返さないと逆に危ない雰囲気すら理解できた。

 ゆえに、どうやって取り込みどうやって返して攻撃するか俺は考えた。


「成程。貴様が、そうやって細菌兵器を俺に取り込んで殺そうとするなら貴様にその風を返して見せるから覚悟しろよ。」


「成程。つまり、俺の能力を風の能力によって返してそれを俺に充てる行動をしたい訳だな。そう考えると非常にお前の行動が非常に分かりやすいな。」


 成程。

 奴は既に俺の行動が既に読めて来たから非常に危ないなと感じた。 

 故に奴の行動は非常に読めなくて危険だから読みを尖らせないと俺がやられる。

 同時に、奴の雰囲気から見ると間違いなく狂気に満ちており、俺の心理戦を乱すと同時に奴の強さに出していたから猶更、この傾向は危ないと理解できた。


 そして俺がIWC時代に最も苦手だった上司が奴だ。

 奴の行動は非常に読めなくてわかりにくい状況が既に多く見つかっているから猶更だと。

 そして9・11の際にも奴は非常に分かりにくい行動を取っていたから間違いなく、彼はあの9・11の事件に関与していると俺は読んだ。


「ビル。貴様は9・11事件で例のWTCビルに細菌を取り込んだ犯人だろうが。」


「ほう。お前が良く俺の事を細菌兵器藩として扱っているようだな。」


 どうやら奴は9・11の事件を知っているような顔で俺に向かって狂気の顔をしているようで非常に危ない雰囲気をかなり感じてくる。


 もしかすると奴は9・11事件の犯人の一人だと確信したのは間違いないからそれでニヤニヤしているかもしれない。

 しかし彼らが何を隠しているのか判らない中、奴がWTC倒壊の前に何か関与していた可能性があると思うと奴はなんのためにあの事件を起こしたのか俺もそれを突き止めねばいけないと改めて感じた。


 そして彼らが何を考えているのか判らない中、奴がWTC倒壊する際に多数の死者を出した犯人なのは間違いないと改めて感じた。

 当然、彼の顔が非常にニヤニヤして俺に向かってへらへらしながら何か俺に話そうとしていた。


「そうだよ。俺がWTC事件の犯人の一人。ビル・ハンクスなんだよ。例の細菌型契約能力でWTCにいた人間を生物兵器で追いつめた1人だよ。」


 どうやら彼が犯人の1人なのは明白だ。

 そしてへらへらした顔を見れば間違いなく異様な雰囲気で俺は恐怖を感じた。

 だから俺はこの異様な恐怖感から顔を引き締めて連中をここで倒す使命を持った。


「だが、俺の正体が分かった以上、貴様はこの最近平気で死んで貰うからね。」


 どうやら奴は俺を倒す為に既に細菌兵器を持っているようで、不気味だ。

 そして時間は既にない事を考えるとここで確実に決着をつけないと俺が確実に奴にやられるからあの細菌兵器を風で取り込んですぐに奴に替えさねばいけないと感じた。


「では、あんたはここでおしまいだ。さようなら。」


 そう言いながら、奴は俺に向かって細菌兵器型契約能力で攻撃を仕掛けた。


 …今だ。ここで風を切り離してそれを奴に逆に取り込ませるんだ。

 そう思いながら、俺は風を切り離してその細菌兵器を取り込む前に奴に向かって風を飛ばした。


 そしてその風は細菌兵器を取り込む要因となり、それがビルに命中した。


「ちっ。俺はここで終わりだ。だが、俺は犯人の一人だが、別の奴がWTC倒壊事件の犯人だからそれをしっかりと探し出すことが大事だと思えよ。」


「あぁ、そうだな。」


 彼はそう言いながら細菌中毒によってぶっ倒れ、彼は息を引き取った。

 だが、うかつに奴を触るわけにはいけないのは奴の体の中に取り込んだ細菌が俺らに付着すれば俺らもやられてしまうからだ。

 そう思いながら、俺は火炎瓶を俺の風の能力で取り込ませてそれを奴の板に向けて攻撃する事にした。

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