第213話 アニーとマルク。
俺はアニーとマルクがここまで俺達を倒す為に暴れている行動を見て正に非常にやばい連中だと改めて実感した。
だから彼らが何故、このシリアにいるのかはっきりと判っているからだ。
彼らの目的はアドル大統領の暗殺以外にないと俺は考えているからだ。
そう思いながら、アニーに向かってその目的の本質をついてみようと思った。
「アニー。貴様達はアドル大統領を暗殺するのが目的だろ。」
「あぁ、そうだよ。アドル大統領を暗殺して代わりにアメリカの傀儡。否、IWCの傀儡を目指す大統領にする事で我らの理想郷を完成させるからな。」
「成程。それが貴様達の目的なのだな。」
連中の行動は既に俺も判っている。
何故なら、彼らの行動はアメリカ政府。
否、IWCの野望の為にアドル大統領を暗殺を実行しようとしている以上、俺は彼らが非常にやばい計画を立てている事は非常に明らかだと実感したからだ。
そう思いながらマリーナと共に彼らを倒す以外にないと考えた。
「行くぞ。マリーナ。奴を超能力で叩き潰して屈服させような。」
「あぁ。そうだな。勿論、私のサイコ能力を用いて攻撃すれば間違いなく、彼らを屈服できるから猶更だ。だから私も共闘する。」
マリーナと俺の非常に意気投合している。
そう思いながら俺もここでケリをつけようと思った。
「ありがとう。で、マリーナ。奴らがここまで来ている事は彼らの計画は後がない事を意味するからな。」
「そうだね。シュタイン。私も丁度、ここで決着をつけようと思っていたから、猶更、彼らを倒さねばいけないと思った。」
「だな。マリーナ。」
俺はこの行動をしっかりと守る為、これから彼女と共に彼らを倒す準備をしていた。
すると、マルクとアニーはそれらを見て何かよからぬ策力を練っている事をはっきりと予測したかの様に連携した。
「ほう。俺をそうやって倒すとはどういう神経をしているのか判らない。だが、俺の虫の能力を利用して貴様の超能力は阻止できるからな。」
「そう。そしてその虫と私の音の能力を活用することで、我らの音の行動をはっきりと阻止できるから猶更、この能力を活用せざるを得ないだろうな。」
俺は彼らが何か企んでいる状況がここまで来ていると思うと彼らは何か異様な行動を取りながら俺達を倒す行動に非常に危険性が感じた。
けど、マルクは虫を利用して攻撃する以上、ここで連中を倒してゆかねばいけないと改めて感じた。
「ほら。俺の虫攻撃を妨害するシュタイン共はアニーの音攻撃で妨害できるぜ。」
「成程。俺の音攻撃を妨害するためにそういう事を平気でするようなら、俺にもしっかりとした秘策があるけどね。」
「それはどういう意味だ。」
「それは無視を俺の風に引き付けてそれでアニーに向けて攻撃すれば良いだろうが。」
「おい。それは流石にまずいだろうが。」
奴らが音と虫で攻撃する手段を持っているなら、俺は風を利用してその風を生かす為に、契約能力を発動した。
「Начаров из Музыкой. Землиский концы.(始まりの音楽。終大地。)」
ロシア語で語ったこの言葉を活用して彼らを倒す為に必死で戦う様子を見てこれなら本気で彼らを倒せる状況が来ているのだと改めて感じた。
「おい。それだけの強力な台風で取り込んで俺達を無視で攻撃したらどうなるのか分かるだろうが。」
「あぁ、その通りだ。貴様達はこれからこの虫と共に台風で吹き飛ばされていくんだな。」
「おい。それだけはやめろ。」
俺は彼らの弱点を知っていた。
だから俺は虫を風で取り込んで彼らに向かって攻撃を始めた。
「残念。ここは砂漠地帯でもあるし、砂嵐と共に貴様達も一緒に消えるだろうから終わりだ。アニーとマルク。」
「おい。それあやめろ。」
「ちっ。私達をここまで追い込んだことを決して忘れるなよ。シュタイン共」
俺は無視を風で取り込んだ後、その風をマリーナ。の超能力で動かせば間違いなく彼らは別の場所に転移すると感じた。
「今だ。マリーナ。俺が放った風を超能力で奴らに当てろ。」
「了解だ。シュタイン殿。そうしてでも彼らを倒すからな。」
彼らはその風の行動によって一気に崩壊する状況が来ていたのでこれなら間違いなく連中は一気に消え去ると改めて思った。
そして消え去った後は、彼らがここまで来ない事を確認してレバノン方面まで逃げさせる行動まで出た。
それから俺達はレバノン方面まで逃げさせた後、俺とマリーナはシリアの首都ダマスカスまで歩きながらアドル大統領の護衛する準備を始めようと思っていた。
当然、俺は彼女がさっきの戦いで非常に大丈夫なのかと不安を感じたので…、
「で、マリーナ。貴様は先の戦いで大丈夫か。」
と心配した。
すると、マリーナは俺の見て…、
「あぁ、大丈夫だ。寧ろ、シュタインのお陰であの虫を倒すことが出来たから猶更、感謝している。私単独では間違いなく倒せなかったからその点でも非常に助かっているから。」
と俺のお陰で助かっていると言われて凄く安心した。
けど、ダマスカスまでは非常に長い場所に位置している。
ゆえに俺は彼女が大丈夫かと不安を感じながら共にダマスカスまで向かう為、途中道の注意について説明した。
「わかった。けど、これからダマスカスまでは少しだけ距離があるから、気を抜かずに行こうな。」
「あぁ、その通りだね。シュタイン殿。」
俺とマリーナはこの任務を無事にこなした影響で本当に大丈夫なのだと思うとこれだけでも本当に優れているのだと感じていた。
けど、これからダマスカスまで入る際にはIWCが俺達を狙ってくる事を予測してくるから気を抜かずに本気で倒さねばいけないと感じるだけで本気で大事なのだと思った。
そして俺達は奴らに警戒しながら歩きつつ、少しずつ目的地であるダマスカスまで気を抜かずに歩いた。
それから暫くして、ようやくダマスカスまで到着した以上、これからが本気の争いになると思うと奴らがこのシリアの首都、ダマスカスを制圧している様に思えたので警戒した。
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