第212話 シリアを守る為に…。

 どうやら俺達はシリアの任務でダマスカスまで向かう途中にどうやら予めIWC連中に目をつけられたみたいだ。

 まるで彼らが何故、俺達を平気で狙ってくるのか判らないが、それでもその悪質な行動を見ていると確かにその異様な光景は間違いないと改めて実感した。

 けど、俺にはマリーナが既にいる。

 そしてマリーナと共に戦えば奴らに対してそこまで恐れる必要がないと実感した。


「なぁ、マリーナ。ここで連中を倒す準備ができるか。」


「あぁ、私達も倒す準備ができる。寧ろ、ここで彼らを倒さなければ間違いなく奴らにやられる事は明白みたいだから猶更かと。」


 彼女は既に覚悟を持っている目をして非常に頼もしい。

 寧ろ、そういう目をしているからこそ、俺は彼女と共に奴らを倒せるのだと改めて実感した。

 そう思いながら、俺はこれから彼女にしっかりと話す準備をした。


「あぁ、その通りだ。マリーナ。だから俺は彼らを倒す為にここで死んではいけないと改めて感じてくるから一緒に戦おう。」


「勿論、そうだね。だから、私はあんたを信頼しているから大丈夫だから一緒に戦って生きてダマスカスまで向かおう。」


 「そうだな。マリーナ。」


 …マリーナ。


 …貴様がそう言ってくれるだけで俺は非常に助かっている。


 だから俺は彼らの行動をしっかりと警戒しながらIWCを一気に討伐する準備をしなければいけないと思った。

 そして戦闘準備をする為、俺はロシア語を発動する準備をした。

 当然、マリーナは能力を発動する為に、俺とキスしたい行動が出た影響からか。


「で、シュタイン。少しキスしても良いか?」


 とすぐにキスする準備をした。

 当然、俺がキスしなければ彼女の能力を発動できる事があり得ないので彼女のキスを容認する事になった。


「あぁ、こちらは大丈夫だ。俺とマリーナでキスして絶対にIWCを討伐しなければいけないと感じるから猶更だ。」


 と俺は彼女にキスを承諾した。

 勿論、彼らがシリアで何を考えているのか判らないながらも絶対にここで引き下がってはいけないのは撤退したら彼らの戦争犯罪が実行されるからだ。

 だから、俺とマリーナはここで絶対に生き延びて絶対にシリアのアドル大統領を守らねばいけないと感じた。

 そして、シリアは中東の国だが、9・11に絡んでいないのは事実であり、それはイラクとイランに関しても同様だ。

 だから俺はこの9・11の事件には別の国が絡んでいる事自体は既にわかっていた。

 それ故に、9・11の事件に関与している国は既に俺が独自に把握しているから猶更だ。

 そう。

 9・11に関わった国はサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェートなどのアラブ系の国が戦犯で何れもアメリカや欧州との癒着がされている国だ。

 そして彼らがアメリカや欧州のエリートとの癒着がされているのは間違いない事実だからここで絶対に負けるわけにはいけないと感じた。

 だから俺はここで絶対に引き下がる訳にはいかず、マリーナが超能力を発動している内に絶対に、俺はロシア語で契約能力を発動する準備をした。


「Мой Пророчество о конце.」


 と俺はロシア語の言葉を言いながら次の言葉を言う準備をした。

 次の言葉もいって風の能力を更に強化しようと思っていた。


「Защтщать Сирию.」


 と『シリアを守る』をロシア語で唱え本気で戦闘準備を挑む事にした。

 そして俺は彼らが既にここにいる事を知っていたのでそれに対して強気に出る事にした。


「さぁ、隠れていないでさっさと出て来いよ。IWC共が。」


 連中が既にこの付近に潜んでいる事が発覚したからここで絶対に何とかして連中をここに炙りださないといけないと感じながら俺は目つきを鋭くした。

 勿論、連中は何を考えているのか判らないが、少なくてもアドル政権の崩壊を狙っているのは確かだと実感する。

 既にイラクのアビーム大統領の倒閣計画を失敗したから彼らには間違いなく余裕など感じられない当然だった。


 だから俺は彼らがそういう余裕がない事を予測して絶対に彼らを倒さねばいけないと使命を改めて強く感じ取れた。


 そして連中が何を隠しているのか判らないながら、絶対にアドル大統領に触れさせない事が絶対条件だと感じた。


「ほう。俺達の正体がばれたようだな。」


「成程。貴様か。」


 俺は奴の正体を既に知っている。

 奴の名はデービッド・マルク。

 以前は俺は奴の部下で働いた経緯があるからその名を知っている。


 しかし、9・11の件で俺は事実をばらして投獄された経緯から絶対にここで奴だけは確実に倒さねばいけないと感じた。


 すると、別の女性が俺とマリーナを見て何かに睨んだ。


「成程ね。あんた達は正にあのアメリカや欧州を破壊する『カラプソフ・ミーラ』の一員だな。」


「成程。俺達の組織を知っているようだな。流石は、ラムズフェルド・アニーだな。」


 彼女はラムズフェルド・アニーでマルクと親しい諜報員だ。

 当然、彼女も俺を追いつめた戦犯の1人だと実感する。


 アニーとマルク。


 元々、彼らは俺の上司にあたる人物だが、俺が9・11の闇を知っていらい本当に俺を殺そうとする行為に非常に敵意を持っている事を明らかになった。

 だから俺は絶対に彼らを許さないし、何としても9・11の闇をばらさない限り、俺は死ぬわけにはいかない。


 なので、俺は絶対に彼らを倒さねばいけないと感じた。

 だからここで引き下がるわけにはいかないので、彼らを攻撃する準備を整えた。


「ほう。既に、俺達を倒す為の準備をしていたとは流石だ。シュタイン殿。お前は9・11の事をばらすからこういう状況に陥るんだよ。」


「ふっ。どうだろうか。俺は既にロシアに逃げて正解だった。だから貴様達を倒してでもアドル大統領を絶対に守って見せるから覚悟しろよ。」


 連中がアドル大統領の倒閣を目指すなら俺は彼らに対して容赦ない攻撃をしてやろうと強く思った。

 それは俺だけでなく皆がここで倒さねば間違いなく連中によってやられるから絶対にここで死ぬわけにはいかないと改めて感じた。


「だが、俺は貴様達を倒してでも中東を守り抜く。」


「流石だ。裏切り者。」


「裏切り者で結構ですが。」


 彼らが俺達を攻撃する準備をする姿勢を取っていたのでここで俺も彼らを倒してアドル大統領とシリアを守ろうと強く感じた。

 その為にもここで死んではいけないと改めて実感した

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