第183話 巨大蛇女ドロテア

 俺は我が妹ドロテアが蛇になっても俺達を平気で襲って攻撃する行動に初めて寒気をしてきた。

 我が妹ドロテアはそこまでして俺を狙う事が明白なのだと感じるだけ非常に寒気を感じてきた。

 余程、俺がIWCの情報を暴露して逃げられた事が非常に大きいのだと思う。

 そう俺は思いながら我が妹ドロテアを少し見下した。

 それでも我が妹ドロテアがここまで悪の権化になっている状況を知るだけで非常に体が落ち着いてきた。

 なぜなら、我が妹ドロテアは完璧に敵だと判る上、敵だと判ると体が震えずに済むから猶更だと。

 そう思いながら、おれは我が妹ドロテアを仕留める使命をここで持つことにした。


「なぁ、ドロテア。貴様がいくら蛇になっても俺は絶対に貴様をここで仕留めるからな。」


「ちっ。あんたは私をここまでして脅すとはどういう神経をしているんだ。」


 俺の言葉を聞いた我が妹ドロテアはそこまで俺を許さないなら俺は容赦なく攻撃する以外にないと感じた。

 そして我が妹ドロテアは俺を憎むあまり思考が完璧に狂っている。


 だからその狂いを知っているからこそ我が妹ドロテアを絶対に倒さねばいけない使命を感じると彼らが何を企んでいるのかはっきりと判ってきた気がした。

 だから俺は我が妹ドロテアに対して警告を出してから攻撃しようと思った。


「ほう。貴様はそんなちんけな蛇で俺を殺せると思うなよ。」


「ちっ。私をそこまで舐めやがって。あんたはIWC時代から私を舐めてここまで陥れるから絶対に許したくないんだよ。」


 彼女は憎しみのあまり非常に禍々しい憎悪で俺は彼女の行動が非常に嫌らしく見える。

 故に、彼女は俺に対する憎しみがこんなに強く表れている状態に非常に寒気を感じるだけで、彼女は完璧にやばいなと感じた。


 もしかすると俺を殺そうとしているのは俺に対する恨みがここまで酷いからなのかと思うと、俺は寒気をしたがそれを無理にでも止めないと弱みを見せられて殺されるから出さないようにふるまった。


 すると、その寒気を感じ取ったマリーナが俺の体に優しく触れ、その後に…、


「大丈夫だよ。シュタイン殿。彼女がいなくても私がいる。だから安心して戦うんだよ。」


 といい、俺を少し落ち着かせようとした。

 マリーナ。

 俺を温めようとし、安心させる行動には非常に安心した。


 だから、それを知った俺はしっかりと彼女に感謝しようと思った。

 彼女のお陰で助かったのだから…、


「あぁ、ありがとう。マリーナ。でも、そういわれると俺は非常に体が落ち着いてくる。だから俺は貴様に感謝したい。」


「あぁ、そうだな。シュタイン殿。私はその言葉を聞いているだけで非常に嬉しくなってくる。だから一緒に戦おうな。」


「あぁ、ありがとう。マリーナ。」


「いえいえ。私も非常に大丈夫だから安心したまえ。」


 彼女の行動を見てみるとそれだけで非常に安心できる状況に少しほっとした。

 故に、彼女の話を聞いているとそれだけで非常に嬉しくなってきて安心する。

 奴らはなんでそこまで俺に対して脅すのか判らないが、それでも我が妹ドロテアの威圧感や恐怖感を少しだけ和らげる状況に少しだけ落ち着いてきた。


 そして俺と彼女がそういう体制を整えている事を分かるとゲオルグとカミラをそれを見て俺に何か言おうとした。


「ねぇ。シュタイン。」


「どうした。カミラ。」


 カミラが俺に声をかけてきた。

 彼女が俺に声を掛けると俺は我が妹がいなくてもこんなに優しく出来る状況に非常に安心できた。


 だから俺はもっとそれを強く訴える為にしっかりとした行動を取らねばいけなかった。


「あたしは、彼女の弱点は間違いなく鱗だからそれを破れば少しだけ違ってくると思うけど、違うか。」


 確かに、それは一理ある。

 我が妹ドロテアは現在、蛇の鱗状態だからそれを利用して絶対にここで仕留めようと思った。

 そうすれば間違いなく彼女を仕留められると感じた。


「よし。貴様はここまで酷い事をするなら絶対に貴様を蛇の丸焼きにしてでも殺して見せるからな。」


「ほう。私をそこまで殺そうとする意気込みがこんなに強いとは思いもしなかったが、そこまでやられると私だって容赦したくないから猶更警戒せいねばいけないと感じたよ。」


 我が妹ドロテアがここまでまがまがしく危険な状態になっているのは確かだったが、ここまで行かれると俺も非常にやばいと感じてきたし、間違いなく俺を攻撃してくるのは確かだと痛感していた。

 だから俺は、この恐怖をしっかりと感じ取れた以上、絶対にここで負けたら俺が殺される事をしっかり考えなければいけなかった。

 そして我が妹ドロテアは容赦なく俺に向かって…、


「これで終わりだ。バカ兄貴。」


 といいながら変化して蛇女になった。

 そしてその姿はまるで魔女『メデューサ』の様で本気で俺を殺す行動をとっていると思うと絶対にここで仕留めないと俺が殺されると感じた。


「ほう。この体は物凄く良い体だ。蛇女『メデューサ』になってあんた達を追いつめるから。」


 彼女は本当に気が狂ったような顔をして俺を攻撃するあまり非常に危ない雰囲気を感じたので防衛体制に入った。

 そしてこの状況に非常に危ない雰囲気を感じた俺は皆に例の体制を動かせようと思った。


「じゃぁ、皆。これからあの蛇をしっかりと焼き切ろうぜ。」


「了解。というよりあれはメデューサだから直接的に攻撃して追いつめれば良いだろ。」


「その通りだ。我が妹ドロテアは完璧に『メデューサ』になった以上、かなり危ない方向に行くのは間違いない。だからここで絶対に止めねばならないのだ。」


 俺は我が妹ドロテアがメデューサになったを見てこれから一気に彼女を討伐してアメリカが仕掛けるイラク戦争を絶対に止めようと思った。

 そして彼女はメデューサになった以上、別の契約能力を使用してくると思っていたので、ここで彼女をしっかりと倒せるか否かで絶対に全てが変わると実感した。

 だから俺は彼女の攻撃を見て、蛇にやられないように攻撃する事にした。


「死ね。バカ兄貴。」


 我が妹は俺に向かって蛇を投げたので一瞬、避けた。

 間違いなく俺を狙って攻撃している事が判る風の攻撃やマリーナの党能力で仕留めるしかないと感じた。

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