第182話 ドロテアの残骸の蛇。

 俺は彼女をイタリアまで送った後、マリーナと共にアビーム大統領の元まで戻ってきた。

 そして俺はこの大統領府で何か起きていないか確認する為、マリーナと共にどこに問題あるのか調べた。

 そして形跡がない事を確認してこれから俺達は入ろうと思った。


「よし。誰も襲われた形跡なし。マリーナ。入るぞ。」


「了解。シュタイン殿。一緒に入って確認しような。」


「あぁ、そうだな。マリーナ。」


 マリーナも凄く理解したような雰囲気なのかこれからしっかりと大統領府に入り、これからIWC連中に鉢合わせしないように入った。

 そして俺は大統領府を確認してこれからゲオルグの安否を確認しておこうと思った。

 でないと彼らも殺されている可能性があるから猶更、不安だった。


「おい。ゲオルグ。カミラ。貴様達は無事か?」


 俺はこの言葉を聞いて彼らが無事に生きているのか確認してみる事にした。

 これがしていれば間違いなく彼らは無事に生きていると判るから猶更だと…、

 すると…、


「…。シュタイン…、」


 と声がしたので俺はそれを聞いて安心した。

 どうやら俺が声をかけてきたら声はしたようだから大丈夫みたいだ。

 そう思いながら俺はその声をあげながら俺はドアを開けた。


 すると…、


「シュタイン。後ろに気をつけろ。ガラガラヘビが君を襲っているみたいだから。」


 とゲオルグに警告され、俺は周辺を確認した。

 勿論、その話を聞いて初めは戸惑ったので…、


「どういう事だ?」


 と聞いて俺は非常に戸惑いながら周辺を確認した。


 俺はそう思いながら彼らが何かを隠している状況に違和感を持ち得ながらまさか我が妹ドロテアがここまえ来ているとは思いもしなかった。


 まさかあの蛇がここまえ来ているとは…。


 そう俺は思いながら奴がここに潜んでいるのか警戒した。


「ちっ。私の正体がばれちまったようだな。」


「貴様。なんで蛇なのに人間の言葉を喋っているんだよ。」


「ほう。私が蛇なのに喋っているの事に驚いているのか?」


 確かにその言動を聞いて俺は我が妹ドロテアだとはっきりと聞き取れる。

 故に我が妹ドロテアだと判っていた上でこの言葉を放った意味は言うまでもなく我が妹ドロテアがそういう状況且つ、イラクの使用人の1人と思われし、IWCのスパイが我が妹ドロテアだとわかっていた上で、ここに連れて行った訳だから我が妹ドロテアがここまで逃げている事が判ればここで決戦するしかなかった。

 出ないと今度は俺だけでなくアビーム大統領に迷惑をかけるから猶更だと…、

 だから、俺は本気で我が妹ドロテアを殺そうと思った。


「だが、我が妹ドロテア。貴様は本気で俺達を殺そうとしているようだが、貴様の体はもう、元に戻らないぞ。」


「どっ。どういう事だ。」


 どうやら我が妹ドロテアの体は元に戻らない事を気づいていたようなのでこの状況を俺がしっかりと話そうと思った。

 そして俺は我が妹ドロテアにそれを忠告しようと思った。


「そりゃ当然。貴様の本来の体は別の魂がのっとって買い取ったから元に戻れないといっただけだ。」


「くっ。シュタイン兄ちゃん。あんたはそこまでして私を元に戻したくないようだな。」


 と聞いて我が妹ドロテアは非常に焦った。

 どうやら彼女は何も元に戻れない状況だと判るとそれだけで非常に恐怖が募っている状況が来ている中、俺はこのままで本当に大丈夫なのか非常に不安だった。


 彼女だけならまだしもこの大統領府に使用人の何人かがアメリカのIWCの使用人と思われし連中が既に数人潜んでいる事は確実だからだ。

 出なければ我が妹の魂が入った蛇がここに来る事などあり得ないからだ。

 そういう意味を含めて俺はここでドロテアを殺す為にこれから戦闘態勢に入った。

 そしてカミラとゲオルグが大丈夫なのかと確認した。


「行けるか。ゲオルグ。」


「あぁ、大丈夫だ。シュタイン殿。僕は彼女を殺す覚悟があるから安心しな。」


「そうだな。ゲオルグ。」


 よし、それで良い。

 ゲオルグ。

 ゲオルグの話を聞いた事により俺達が安心して攻撃できる体制を聞いて本当に強く表れている状況に俺は非常に心強い状況だと聞いて安心した。

 勿論、カミラの様子をしっかりと確認させようと思った。


「で、カミラ。貴様も大丈夫か。」


「あぁ、大丈夫だ。シュタイン殿。私も彼らを討伐する準備が整っているからな。」


 私はその話を聞いただけで非常に心強く感じ取れたせいか俺は彼女の覚悟も強く感じ取れて安心した。

 そして、最後はいつもの傍にいる彼女が本当に大丈夫なのか確認してみる事にした。


「マリーナ。貴様は我が妹を倒せる覚悟があるか?」


「あぁ、私もあるさ。私達はIWCの闇を暴く上で最良の手段を持った部隊だから絶対にここで負けてはいけないから大丈夫だ。」


 彼女の話を聞いて本当に強くなってきた私はこの状況から脱却できる状況が来ていると感じつつ、俺はこれから彼女を倒す準備をした。


「よし。貴様達の覚悟を感じた。これから皆で彼女を倒すぞ。」


「あぁ、そうだな。」


「その通りだ。シュタイン殿。」


「勿論よ。シュタイン。」


 俺達4人でジョンソン無きIWCの闇を暴く舞台になり、そして俺が新たなリーダーとして行動している以上、皆の覚悟を聞いただけでほんとうに非常に安心した。

 そしてその話を聞くと俺は彼女達の覚悟を強く感じ、これから皆で彼女を倒さないと間違いなく殺される状況が来ている事を考えると我らの役割、使命がこの為にあると感じた。

 そして彼女をアメリカまで返してしまえば、イラク戦争は間違いなく実行される状況になり、これを止める上でも絶対に負けられない戦いとなる以上、俺はここで我が妹の憑依した蛇を絶対に倒さねばいけないと強く感じた。


「ほう。私を本気で殺そうとするなら私はこの体を強化して本気で殺すからな。」


 我が妹の本気を感じ取った俺は彼女が本気で俺達を殺そうとする状況に非常に冷や汗をかきながら我が妹との最終決戦を挑んだ。

 これで彼女を仕留められるなら俺はここで決着をつけようと思った。

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