第171話 アサシン達の話を聞いて。
俺が話せる事は、これで十分話したと思う。
なぜなら、これだけIWCの黒い疑惑が沢山出るような内容を話しても彼らは既に知っている態度で話したし、むしろその話を聞いて凄く納得したからだ。
そしてIWC連中にとっては俺が話した情報は不利になるし、俺がこれIWCの闇はこれ以上は知らないので、後はチェノフスキー大統領とアサシン殿が上手くこれらの情報を纏めて議論する以外にない。
そう思いながら俺はこれからアサシン殿やチェノフスキー大統領の聞き役に回りながらこれから俺のやるべき事をしっかりとやろうと思った。
そこからうまく情報を探って彼らと議論を徹する以外にないと俺は感じたから猶更だと…。
そしてアサシン殿が俺の話を聞いてなのか彼はチェノフスキー大統領にこの件について説明する雰囲気だった。
「で、チェノフスキー大統領殿。君はIWCが行った自作自演テロは他にもあると思うか。」
「えぇ。彼らはワシントンやシカゴなどでも同じような犯罪行為をしっかりと行おうとしていました。」
「成程。つまり、そういう自作自演テロを起こすことで彼らは戦争に繋げる可能性が多分にあるからそれらが非常に重要かと感じるね。」
アサシン殿とチェノフスキー大統領が共に話して9・11の自作自演テロは他の場所でも同様の事件をアメリカ政府やIWCは起こそうと計画していたのは確かだ。
つまり彼らが自作自演テロを起こすことにより戦争を起こす理由が作れるから、計画していたのは確かのだろう。
ゆえにそれを多くの人が知ったらイラク戦争の計画が止められるかもしれない。
しかし、アメリカ人が自作自演テロを伝えなければ非常に意味がないと俺は感じていた。
だから、連中が起こした自作自演テロの闇はそこにもしっかりと映しだされている状況だと思うとそれだけで非常に鮮明とされているのは分かる気がした。
そして連中がそういう事件を起こすことで彼らが起こした戦争犯罪について十分に処罰できると感じていた。
そうすれば彼らの悪質な行動に光を射すことができるから。
だから俺は彼らの行動に警戒しながら連中がそういうプロパガンダを利用して戦争を起こし、軍需産業を潤わす可能性があると俺は読んだ。
故に戦争を起こすことで彼らの裏にいる軍需産業のオーナーたちが金儲けできる構造になっているからこそ、戦争を避けるべき理由があるのはその為なのだと実感した。
戦争を起こせば潤うのは彼らだけだから。
故に俺ができる事は彼らの行動を監視し、戦争によって金儲けさせない事を念頭に置かねばならない事は確かだった。
そう思いながらアサシン殿とチェノフスキー大統領殿の話を引き続き聞く事にした。
「そう。彼らはでっち上げのやらせを起こすことで自作自演のテロを起こして犯罪行為を加担させるのが常習手段だ。だから連中の悪行をしっかりと止める為にも主流マスメディアが取り上げる大規模な欧米のテロ事件に関してはしっかりと疑いを持つことが非常に大事だからな。」
「御意。アサシン殿の言う通りだな。彼らは自作自演のテロ事件を起こすことで様々な問題を次々と引き起こしてくる。だから彼らがいかに非常に危険な行動をしているのか理解しつつも彼らが起こした犯罪行為をしっかりと表に出さないと間違いなく欧米が起こした戦争犯罪は追及できないね。」
俺はその話を聞いてものすごく気分が軽くなり、心に響く内容だった。
彼らは自作自演の行動を起こすことで様々なテロを引き起こして犯罪行為を起こす傾向があるならその闇にしっかりと光を射さなければ確実に更に悪化する方向に行く。
そしてそういう悪行を続けるには『善人の沈黙』こそが非常に大きな問題になるのはごく自然に感じる。
善人が沈黙すれば悪がはびこる事は間違いないから。
そして悪である軍需産業のオーナーたちが発信力を強化すればその事件を非常に起こせることは確かなのだ。
だから俺は、それらの事で警戒しつつ、連中が思考を逆手にとって行っている事を考える『善人の沈黙』こそがこの世の諸悪の根源なのだと実感してきた。
だから俺は善人や正義感がある人こそ、その闇をしっかりと知ってそれに対して反発してほしいと俺は思う。
同時に行き過ぎた正義感が逆にテロ事件を誘発する方向に進む事を念頭に置きながら世の中を良い方向へ進むように考えてゆきたいと感じた。
だから俺は彼らと話している事でIWCの組織の実態や軍需産業の金儲けの為に戦争を行っている状況がようやくわかってきて体からホッとした。
すると、チェノフスキー大統領がアサシン殿の話を聞いてようやく理解したせいか…、
「御意。つまり、多くの人に9・11の自作自演テロを白日にさらさないと非常に危ない状況になるのは明白だと。」
「そう。だから僕たちでそれを止めるしかないんだ。」
「了解。なら、私と緒川総理大臣で絶対にイラク戦争を止めて見せます。」
「了解です。僕はその為にアメリカや欧州から逃げてきた訳ですから猶更です。」
「ふふふっ。流石だな…。」
俺は彼らがIWCを本気で殲滅する方向へ進むと感じるとそれだけで非常に心強い味方なのだとしっかりとわかってきて一安心した。
そう俺は思いながら、これから彼らにしっかりとIWC殲滅作戦を始める事をしっかりと伝えようとした。
「俺達が絶対にIWCを殲滅させて見せるから大丈夫だ。」
「あぁ、頼むぞ。シュタイン殿。」
「頼んだぞ。シュタイン殿。」
俺は彼らの助言のお陰で奴らを殲滅する使命が与えられ、絶対に成功して見せると思った。
そうしなければ、彼らを止める事が出来ないから。
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