第170話 IWCと軍産複合体。

 俺はIWCと軍産複合体の密接性についてはよく理解していたのでこれについてはしっかりと彼らに話そうと思った。

 何故、IWCと軍産複合体の件をはっきり言わねばいけなかったか?

 それは彼らは軍需産業の意向によって動く事が非常に明白だからだ。

 それで彼らにとって不都合な人を暗殺したり投獄する行為なども平気で行うのはIWCの傾向にあるといえる。


 そして米日安保条約や米欧軍事協定はどちらも非常に不平等な条約となっており、いずれも米国が有利な条約なっているのが言うまでもなかろう。

 その協定はいずれも米国にとって非常に有利な協定になっているのでそれらを破棄しなければ本当の意味で主権国家といえない。

 それを知っていたからIWCは同盟国と手を組んでイラク戦争を行う可能性があるとすぐに直感したので、9・11の件でIWCの実態について告発しようと思っていた。

 しかし、それを告発したら俺は投獄さてしまい、俺は絶望に追い込まれた。


 幸い、日本の方は緒川先生によって米日安保条約と憲法9条2項の欺瞞を知っていた為、9条2項だけでなく権力を縛り、対米自立を図る条文が次々と国会に提出。

 何れも衆院を通過し、参院で可決される見込みだと聞いているのでその点でイラク戦争は阻止できると実感した。

 そしてチェノフスキー大統領もそれを知っているからか非常に落ち着いて目をしており、確実に米日安保条約破棄を目指せる状況まで進められると思うだけで非常に安堵した。


 そして俺もこれからしっかりと考えねばいけない事はチェノフスキー大統領やアサシンさんなどにそれらの軍事協定の件について言わなければいけない事。

 それを言う為に俺は彼らにいっても大丈夫かという不安に絡まれながら覚悟して説明しようと思った。

 下手に言えば殺されるが、言わなければおそらくこの問題について深く探れないだろうと思うと非常に複雑な気分でいう覚悟をした。


「チェノフスキー大統領殿。アサシン殿。俺は貴様たちにIWCの件で言わねばならない事がある。」


「シュタイン殿。なる程。ではその件についてしっかりと私達に話してくれたまえ。」


「あぁ、判った。まず、米日安保条約や北大西洋条約機構、米欧軍事協定などはいずれもアメリカの軍事産業を潤わす為にある協定だ。それらの協定を利用すれば同盟国はアメリカにNOといえないからその状況を利用してイラク戦争を誘発する行為に走るんだ。」


 それは覚悟を持って協定などについてしっかりと彼らに言うとした。

 すると意外とその反応をしてもそこまで殺気を感じず、俺はそれを感じてひとまず安心した。

 そしてチェノフスキー大統領がこの協定を知って、俺にそれをしっかりと話す態度を示した。


「成程。確かに、君のその通りだ。それらの条約はいずれも米国の軍産複合体が金儲けする為に存在する条約だ。だから対米自立した国なら我々は簡単に応じるから安心しろ。」


「御意。つまり、日本も欧州も主権国家じゃない事を現した訳になるわけですね。」


「その通りだ。アメリカに追従する西側の思考では間違いなく真の主権国家を得られることができない。そして中国の経済成長には主権と中国語を大事にした故に発展したといっても良いくらいだ。」


「成程。つまり、主権と自国の言語を大事にして経済成長が蟻なんだなといえるんだね。」


「その通りだ。シュタイン殿。」


 なる程。

 つまり、経済成長の為には主権と対米自立があってこそなりたつのはなかなか面白い内容でそれを聞くだけで俺は非常に嬉しくなってきたと実感し、主権国家の大事さと本当の意味での主権は欧米と対立出来てこそありうるのだと感じた。


 つまり、アメリカや欧州と協調する事は真の主権国家になり得ない。

 そう思うとロシアが主権国家を取り戻したのはそういう事が非常に大きいんじゃないかと俺は感じた。

 だからこそ、俺がやれることはしっかりとやらねばいけないと感じたのでこれから自分の頭でしっかりとその件の事を記憶しておこうと感じた。


「わかりました。チェノフスキー大統領殿。」


「そうだな。シュタイン殿。君の言う通り、主権国家というのは非常に大事だからそれを肝に銘じて俺もアメリカや欧州と戦おうと思う。」


「御意。その通りですね。」


 俺は彼らと話しているとそれだけで非常に強さとたくましさを感じることができたのでこれからできる事はしっかりと頭に打ちこんでこれからアサシン殿にも対米自立の件について話そうと思った。


「で、アサシン殿。」


「シュタイン殿。君もやはり主権国家の大事さは軍需産業を止める上でも非常に大事だといえるんだな。」


「えぇ。勿論です。主権国家の大事さを得るには軍事産業を止める。その為には権力を縛る改憲や対米自立、対欧米強硬などが非常に大事だと判ったので非常に勉強になりました。」


「ほう。やっぱり君は本当に優れている言葉ばかりで非常に何よりだ。でも、本当に権力を縛る憲法が正しいとは言えないときもあるが、その時はどうするのだ。」


 俺はアサシン殿からその件について非常に問われたのでそれについてしっかりと考える上でも自分で考える事をしっかりと目標にする必要があると感じていた。


「その時は憲法を又変えて国連を縛る、反故出来る内容を憲法に明記するべきだと思います。そうしないと逆に国連から欧米の戦争に巻き込まれると思うので。」


「さすがだ。シュタイン。君はアメリカや欧州の嘘についてしっかりと考えているようだ。だから君のお陰で非常に強くなっている事を考えるとそれだけで欧米の嘘を追及できる事を忘れるではないぞ。」


「了解です。アサシン殿。」


 国連を介して戦争もあり得ると俺は分かっている以上、俺は彼らにこの事をしっかりと伝え、その後は彼らの話を聞くことに徹しようと思った。

 俺の役割はここで終わったと思ったから猶更だと…。

 ゆえに後は聞き役に徹しようと思った。

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