第165話 反政府派の罠。

 俺は彼らの行動を警戒してこれからカラカスから南部へ逃げた後、山を登りながらとにかく南西の方向へ進もうとしている最中だった。

 なぜなら、東南部にはブラジルがあるが、そこに逃げても命の保証などなかったからエクアドルに逃げる以外にないと俺の館が働いたからである。

 そしてエクアドルに逃げる際にはベネズエラの反政府派に見つかったら、間違いなく俺達が殺される事を既に理解している事から、確実に警戒せねばならなかった。

 彼らはIWCの手先だから何か武器支援をされていると俺は読んだ為だ。


 だからこそ、俺は反政府派の行動に警戒しつつ、奴らの行動を非常に疑いながら連中の行動を尾行する事にした。

 そうすれば連中は何か怪しい行動をしているのかはっきりとしてきたのでそれに対して、俺は連中がいない事を見ながら次第に南西部へ逃げて山を登っていく事にした。

 そしてマリーナに話こみ今の状況を彼女に確認を頼んだ。


「なぁ、マリーナ。ここまで逃げれば大丈夫だよな。」


「あぁ、私も連中によって殺されぬように気をつけねばならないのに奴らの悪行を見ているとそれだけで酷い行いをしている事がはっきりと判るから猶更、警戒せねばいけないと私は思ってしまうな。」


「…。そうだな…。」


 今の俺が言える事はそこまでしか言えない。

 むしろ、詳しく言えばベネズエラの反政府派に情報を漏らせば確実に殺される可能性があると読んだから猶更だった。

 俺は彼女に詳しい事が言えない状況ながらも彼らが俺達を追って殺してく可能性があると考えるとそれだけで警戒する必要があるのは当然だった。


 しかし、連中はなんでこういう事を平気で行うのか俺にはちっとも理解できなかったが、彼らの行動から見ればいかにアメリカの影響が非常に大きく、特に武器支援されている状況を考えればアメリカに忠実になるのもわかる。

 だからこそ見つかったら俺達は殺される事をよく理解したのはそのためだと実感した。


 そう思いながら、俺はとにかくアマゾンの生物に気を付けながらとにかく、アマゾナスに逃げる以外に安全地帯はないと感じたのでダッシュでアマゾナスまで走っていった。


「なぁ、シュタイン殿。連中はここまで来ると誰もおってこなくなるのは偶然なのか?」


「さぁ、わからない。連中は気配を消して攻撃する行動が非常に目だっているから俺は奴らの行動には非常に注意しているんだな」


「なる程な。つまり連中は気配を消して隠している行動をしている事を考えるとそれだけで非常にやばい奴らだと判るんだな。」


「あぁ、それは貴様の言う通りだし、連中は運動員に金を回して欧米の都合の良い政権を取らせようとしているからいかに奴らのやばさが判るぞ。」


「あぁ…。そうだな…。」


 俺は連中がそこまでやばい奴らだと実感した以上、連中の行動に対して非常に警戒しながら彼らの行動が何か裏であると読みながら、ようやくカラカスから大分、はなれば場所まで逃げる事ができた。


「マリーナ。アマゾナスはもうすぐだよな。」


「さぁ、それは私にもわからない。けど、彼らは間違いなくアマゾナスまで追ってこれないのは確かだから、連中の気配を読みながら少しずつ動くしかない。そうしないと彼らによって支配されるのが目に見えてわかっているから猶更だ。」


 俺は彼女に弱音を見せながらも連中の暗殺能力を考えれば間違いなく奴らに殺されるから絶対に連中の動きや息を読む以外にないと感じていた。


「いるか。シュタイン。」


「あぁ、俺達の前では見えないが、連中はどこかで尾行している気配を感じている。」


「つまり、私達を見えない範囲で追っている可能性が高いようだな。」


「その通りだ。連中は俺達の息を利用して追っている事が判るからな。」


「だとしたらあんたの妹なのだろうか?」


「…。いや、それはない。気配を消せる道具さえあれば反政府派の人間を利用して備考に利用している方が高いからな。」


 俺は連中が何か隠している状況に警戒しながら、奴らがこの近辺に潜んでいることは間違いないと感じていた。

 だから俺は連中が何か隠している状況に違和感を持ちながら、これから俺は背後に奴らがいる事をさっちした。


「おい。隠れていないでさっさと出て来いよ。IWCの連中共。」


「ちっ。俺が運動員のバイトでお前達を殺そうとしている事がばれちゃったか。」


「あぁ、ばれるさ。だがから貴様はマリーナの超能力でカラカスに戻るが良い。」


「あぁ、そうだな。シュタイン殿。私はキスをする体制を整えておるぞ。」


「なら、行こう。」


 俺は運動員を殲滅させるために、彼女に奴をカラカスに戻させてそれからその超能力で一気にエクアドルに行く方法を練った。


「ちっ。俺はここで終わりだ。」


 運動員の悲鳴から連中は既に作戦に失敗している事が明白になっている以上、俺はここで彼らが別の場所に移転する事でこれから俺とマリーナはようやくエクアドルに亡命する事が出来て非常に安心した。


「行けるか。マリーナ。」


「あぁ、大丈夫だよ。一緒にエクアドルに移動しよう。」


 俺はそう思いながらこれから連中によって雰囲気が変わってきた影響で俺は目を閉じた後、一瞬で彼女のワープ能力を利用してこれから一気に戻る行動に出た。

 そうする事でこのベネズエラからエクアドルに行ける状況になるだけで非常に安心して向かう能力が発動できると思いながら、ワープして暫く待つことにした。

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