第137話 モハティールとの交渉の重要性。

 俺は緒川二郎先生の任務で羽田空港からマレーシア航空便に搭乗した。

 そして俺達はマレーシアの首都『クアラルンプール』に到着し、これからモハティールさんの家まで歩き、ようやくモハティールさんの家まで到着した。


「なぁ、マリーナ。」


「どうした。シュタイン。」


「貴様ならわかると思うが、親欧米だと腐敗になるのは自由資本主義がが主な要因だと俺は思うがどうだ。」 


「あぁ、その通りだ。シュタイン。自由資本主義はそれだけ腐敗を生む源泉になるのは確か。自由主義と自由は似ているようで結構、違う。それは民主主義と自由主義が違うのと同じだ。」


「そうだな。マリーナ。貴様のおかげで自由主義と民主主義の違いについて理解した。ありがとう。」


 俺は親欧米国家が何故、腐敗が酷い理由について考えながらマレーシアの街を総括した。

 マレーシアはやはり英国やフランスの領地だった影響でそういった政策に飲まれて腐敗した世界環境をならざるを得ない状況が確かにあると俺は感じた。

 だから、マレーシア政治の腐敗がひどく、それらの闇を追い払うために、何としてもモハティールさんと出会い、交渉を行う必要があったのもそのためだと俺は感じた。


 そしてモハティールさんと話した俺達は彼の人柄と貫禄さを感じると非常に彼の強さを感じ取る事が出来た。

 彼がこの強さを感じ取る事が出来るのはやはり『国民の生活が第一』という政治からきており、その為の政治なら国民を救ってあげようという姿勢が俺から見て非常に嬉しかった。

 政治の原点は『国民の幸福』であり、国民の生活を守るのが非常に大事だと俺は思っている。

 だから『国民の生活が第一』は本当の意味での政治であり、民主主義の原点になるのは当然なのは納得した。


 そして彼の様子を見ていると緒川二郎先生と同じく『国民の生活が第一』を全面的に掲げた政治を多く出しておりその影響で俺は彼なら信頼できる人だと感じるとは至極当然だった。

 だから俺は彼に簡単に交渉に応じれると。


「では、選挙に勝利してこのWMA資金を渡すからもう少しの辛抱をしてくれるとありがたいな。」


「うん。わかっているよ。それは今の私が首相になっていないから誰かに盗まれる恐れがあるので渡さないと。」


「当然です。今の状態で渡すと誰かがWMA資金を奪う危険性があるし、戦争の為に使われる恐れがあるからな。ましてや天皇陛下の資金だから余計に、そう感じらざるを得ない状況だ。」


「天皇陛下の資金…、か…。」


「あぁ、WMA資金は天皇陛下の資金だから下手に使わせるわけにはいかない。なぜなら、違法な使い方をすれば俺達の命がない事をわかってもらえるかな。」


「あぁ、そうだな。私もそういう状況を知ったら少し事情が分かった気がした。だから私が首相になればもらえるなら選挙で勝てばだけだな。」


「当然だ。」


 俺はモハティールさんと話してこれからマレーシアで彼を当選させて闇を暴いてもらおうと思った。

 それ故に、何としてもモハティールさんがマレーシア首相になって頑張ってもらうしかなかった。


「では、貴様が選挙で勝って、貰うんだ。それだけこの資金は非常に厳重に警戒されているから下手な人に移せない傾向がある。だからモハティールさん。あんたが首相になったら渡して上げるから頑張ってもらいたい。」


「あぁ、そうだね。シュタイン君。君の采配に任せるから頼んだぞ。」


 俺はそう話しながらこれから彼をマレーシアの首相にさせ強い国家を導かせたかった。

 その為には不正選挙を防ぐ、正当な選挙を行い、彼らの闇を暴くことで世界を変えられると思った。

 その為に、これから俺とマリーナはマレーシアの選挙事務所の様子を確認し、どんな状況なのか確かめたかった。


「マリーナ。これから開票所の様子を確認出来るな。」


「ええ、当然だ。開票所の様子を確認して状況して不正選挙を止めような。」


「あぁ。」


 俺はマリーナと共に話しながらこれから開票所の様子を確認し、彼らの闇を暴こうと思った。

 すると、誰かがモハティールさんの家にやってきて不穏な雰囲気を感じた。


「ピンポーン。」


 とモハティールさんの家にやってきて何かをする可能性から俺が行くことにした。


「すみません。モハティールさんの家ですよね。」


「あぁ、そうだ。」


 俺は彼らに警戒しながら扉を開け、状況を確認した。


 すると…、


「ほら死ねよ。シュタイン。」


「やはり、貴様がモハティールさんを殺そうとしていたようだな。」


「へへぇ~。ばれちゃったらしょうがない。俺はIWCの手先の1人、フランシスコ・イエロだ。」


 やはり出てきた連中だ。

 当然ながらこいつを倒さなければ間違いなくモハティールさんの命が危なかったの連中の攻撃に警戒した。


 それは同時に俺が彼らを疑う目で攻撃する要因になると少しずつ気づいていた。

 だから俺はここで連中を討伐し、闇を解くことが非常に大事なのだと思うとここで戦闘態勢を整えた。


「なら、貴様はここで死んでもらうぞ。そしてモハティールさんを首相にさせるからな。」


「ほう。その気で来い。シュタイン。」


 俺とイエロの戦いが始まり、ここで負けるわけにはいかなかった。

 ここで負けたらモハティールさんがWMA資金がもらえないから尚更だった。

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