第127話 文正石と緒川二郎。

 俺は文正石ムン・ジョンダンが韓国の次期大統領になった事を緒川二郎先生に報告する為に、日本へ向かった。

 そして彼が無事に大統領になった件を緒川二郎先生に報告する準備を始めた。


「緒川二郎先生。」


「おぉ、シュタイン。君が無事で何よりだ。」


「あぁ、ムン先生が当選して何よりだ。」


「そうか。君が見事に不正選挙を暴いてムン先生に当選させるように努力した事は非常に嬉しい事だよ。」


「了解です。それで、緒川二郎先生。これから朴側の人間の大量逮捕を始めるべきだと思うが、先生はそれで大丈夫か?」


「ごもっとも。君の言う通り、朴はアメリカの傀儡政権だからそちらに陣営は既に大量逮捕リストに入っている。それと、メッセンジャー博士からの情報で君は文殿にWMA資金の提供をせねばならないからな。」


「了解です。」


 俺は緒川二郎先生の電話連絡の後、大統領就任式が終了した後に、そのWMA資金の提供をする事を誓った。


「で、就任式を終え、WMA資金が提供されたら、君に次の任務を与えるから日本に来てくれないか。」


「了解。緒川先生から与えられた任務なら俺は引き受けるからな。」


「頼むぞ。シュタイン。」


「了解。緒川先生。」


 俺はムン大統領が就任してからWMA資金を彼に提供し、それからマリーナと共に次の任務を緒川二郎に引き受けられたのでその話を動かした。


「では、就任式が終わったら、電話を頼むぞ。」


「了解です。これからムン先生に交代しても大丈夫か?」


「あぁ、良いとも。寧ろ、ムン君にも話しておかなければならない事があるから、交代してくれ。」


「分かった。では、交代します。」


 俺は緒川二郎先生に要件を電話してから文先生に電話を交代させた。


 そして、俺はこれからマリーナが俺の電話内容を聞いてある事を覚悟させようと思い…、


「マリーナ。話は分かっているよな。」


「勿論だ。私もアンタと共にこれから就任式が終わったら日本に戻って緒川先生や天皇陛下どもと話をしなければならないんだな。」


「分かっているじゃないか。マリーナ。」


「あぁ、その通りだ。」


 俺が出来る事は文先生にWMA資金を提供し、世界各地のIWC支配国から傀儡政権を引きずり下ろす事しか出来ないと薄々、感じた。

 けど、文先生が大統領に韓国ならきっと貧困問題を救ってくれると俺は感じた。


*************


 それから、就任式が始まり、文先生はめでたく大統領になり、俺は少しこれで任務が負った為、一安心した。

 それから就任式が終わった後、これから俺は文先生と共に再び交渉した。


「では、ムン先生殿。これからWMA資金を貴様に提供する。それのサイン書を書いてもらうが大丈夫か。」


「えぇ。勿論です。君達が無事に韓国大統領選で勝利させ、体制が変わった事を感じてくれるならそれはそれで嬉しかったです。後は、南北統一を目指して行くしかありませんね。」


「あぁ、その通りだ。それで緒川先生と外交交渉を始めるが、それで大丈夫か?」


「あぁ、大丈夫だよ。私は君のお陰で大統領になれたからね。それで北との外交も緒川総理大臣を含めて3者で外交を行う事は非常に大事だと私は感じますので。」


「あぁ、その通りだな。俺もその通りだ。だから俺は先に日本に行って緒川先生に直接交渉する。それで良いよな。ムン先生。」


「あぁ、それで良い。君がアメリカの実態を知っているからこそアメリカの悪を暴けることは非常に大きい。アメリカの終わりはきっと欧米の終わりだと私は思っている。」


「そうか。なら、俺はそれで良いんだ。だから、これから天皇陛下と緒川二郎先生の交渉を始める準備をするから俺とマリーナはこれから日本へ向かう、明日の午後、交渉を行うが大丈夫か?」


「あぁ、大丈夫だよ。シュタイン君。君のお陰で南北統一が進められて凄く嬉しいから。だから感謝する。」


「了解。」


 俺はWMA資金を彼に渡し、これから天皇陛下と緒川二郎と話し合い出来る環境を整える為に一旦、日本へ向かい、緒川二郎先生との接待を始める事にした。


「という訳で、文先生。これから頼むぞ。」


「了解。」


 俺は文先生に感謝の念を示し、これから緒川先生に韓国大統領選挙と朝鮮半島統一、そしてWMA資金の件について話そうと思った。

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