第126話 Предиденты Мун.

 この前の選挙結果では圧倒的多数でムン氏が当選し、これにて韓国でもようやく朴を中心としたアメリカの傀儡政権が倒閣された事で俺達は非常に安心した。


ムン先生。貴様が当選して非常に良かったぞ。」


「ごもっとも。君が不正選挙の闇を暴いた影響で逆に僕は非常に助かったからな。」


「勿論だ。」


「流石だな。シュタイン殿。アンタの言う通り、まさか基明ギミョンという機械で不正選挙が行われた事を暴いたとはさすがに凄いな。」


「当然だ。俺は機械や電子投票だと票を操作できることは電子構文プログラムで弄れば予め捜査可能な事をIWC時代に既に実証していたからな。」


「なる程、つまり電子構文プログラムを弄れば不正選挙は可能だという事になるのね。」


「あぁ、その通りだ。」


 俺が機械で票を操作できる事を知っていたのでムン先生にその事を報告した。

 同時に不正選挙するには機械に仕組まれている電子構文プログラムを弄れば票の操作が充分、可能なことを俺は非常に理解していたから疑ったのだ。

 だから、不正選挙を防ぐ為に機械のおかしさや票を破るバイトなどは非常に警戒した故に、俺は投票所を監視していた結果が実ったのだ。

 それ故に、俺はムン先生が当選させて非常に良かったと思うし、後は朴が逮捕されるだけだから、これで南北統一や融和は進むと感じた。


 すると、ムン先生が、俺に何か感謝したい気持ちがあると思い…、


「シュタイン君。君が不正選挙の闇を暴けたのは機械や電子構文プログラムの構造を暴けたことに尽きるから大丈夫だよ。」


「その通りです。俺はアメリカの不正選挙もそうやって行って来た経緯があるから手集計、紙投票でなければ非常に信頼できません。その為にそういった機会に警戒するべきだと俺は思います。」


「そうか。でも、これで韓国国民は凄く再生される事で喜んでいるし、何よりも生活水準が非常に元に戻るから良かったよ。」


「あぁ、そうだな。だから、WMA資金を提供して、南北統一を進めてくれ。」


「あぁ、勿論だ。」


 俺は、文先生にWMA資金を提供する用意をしながら、これから南北統一、特に北朝鮮の情報を彼に開示させた。


「なる程、北朝鮮はアメリカと平和外交を望んでいるのだな。分かった。」


 早速、ムン先生が俺と典紀さんが書いた文書に理解を示し、次の件に話を進めた。


「次に日本にいる緒川二郎先生と天皇陛下に後日、彼らに電話会談して、新機軸を作る様に外交依頼してもらいたい。それで、大丈夫か?」


「あぁ、大丈夫だとも。」


「そうだな。これでアジアの時代を築けそうだな。」


「ふっ。流石はアメリカの実態を暴いてくれたシュタイン君だな。でも、君のお陰で韓国は南北統一がしやすくなった上、氷河期から脱出できる事に感謝するよ。」


「どうも。」


 俺はこれでムン先生と会談して、これから緒川二郎先生に次の話の準備をする様に依頼せんと行かんので、ムン先生にまず、緒川二郎先生との電話を始める事にした。


「では、私はまず、緒川二郎先生に電話しよう。」


「俺にも後で電話して事情を報告したいからな。」


「あぁ、その通りだよ。」


 文先生と緒川二郎先生に電話してから俺も電話で報告しようと思った。


「もしもし、文正石ムン・ジョンダンです。緒川二郎総理大臣はいるか?」


「おぉ、文正石ムン・ジョンダンか。僕もシュタイン君によって総理大臣になって天皇陛下と共に良い社会を築いていて何よりだ。」


「そうか。では、シュタイン君に電話を交代するけど、大丈夫かい?」


「勿論だ。寧ろ、僕は彼の報告を聞きたいからな。」


「了解。では、シュタイン君。君に電話を回すぞ。」


「了解。」


 俺は文先生に電話を回したことで非常に安心したと思いながら、これから緒川二郎先生に電話で報告しようとした。


「よし、シュタイン君。君がムン君を当選させた事は非常に光栄だ。そして不正選挙の闇を暴いた事も評価するよ。」


「ごもっとも。日本で言う『武州ぶしゅう』で彼らは不正選挙を行おうとしていたからな。」


「シュタイン君。貴様の情報は流石だと思うぞ。」


「そうだな。その機械やでっち上げ政治資金事件で僕はそれによって追い込まれたから、君には大いに感謝したい。」


「どうも。俺もこれから簡潔に当選できた事情と情報を提供するから大丈夫だよ。」


 ようやく緒川二郎先生と電話が出来た俺は、不正選挙の実態や投票機の問題を報告した以上、俺はこれ以上、何も言う事はなかった。

 これで韓国はアメリカの傀儡政権か脱出できたのだから、俺は何も言う事はなかった。

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