第123話 文正石(ムン・ジョンダン)に約束したい事。

 俺はムン先生を探している最中だった。


 どうやら俺達を狙っているIWC連中が徘徊しているのは当然なので、同時にムン先生を狙っている事も間違いなかったと感じた。

 つまりIWCに都合の悪い指導者を排除したいがためだと言いたいのだろうか?


「マリーナ。IWC連中が俺達を意図的に狙っているから気をつけろ。」


「あぁ、ムン先生と私達を殺そうとする為にIWCが意図的に尾行している可能性がある。私も十分に気をつけるからアンタも気をつけな。」


「あぁ。その通りだ。」


 俺とマリーナはムン先生と会うのは当然だが、どうやらIWC連中が意図的に俺達を尾行しているのも確かだったのでムンを大統領にさせない為の工作が行われている事は確かだった。


 つまり、連中はIWCの傀儡である朴政権の延命を望んでいる事が奴らの行動からも垣間見える。


 裏を返せばムン政権が政権を取らせれば南北朝鮮は統一される他、天皇陛下の影響力を拡大させる事に繋がるから必然的にムン先生を落選させる運動が行われているのは当然か。


 だから、俺は奴らの行動に対して非常に警戒し、奴らの尾行を非常にを警戒した。

 尾行に警戒しながら、マリーナにもある事を行っておかねばヤバいと思い…、


「マリーナ。貴様の超能力で尾行しているIWCの連中を仕留めてくれないか?」


「了解。奴らが尾行しているのは確かだから処理するよ。」


 俺はマリーナの契約能力で超能力を発動させれば良いと感じた為、俺は彼女にキスする準備をした。


「シュタイン。キスしないと能力が発動しないので、私とキスできるか?」


「当然だ。俺の命もかかっているから、キスするに決まっているだろうが。」


 俺はマリーナとキスして、彼女の契約能力の発動条件を与え、彼女が攻撃できる体制を整えた。


 しかも1回だけだと奴の習性から非常に危険だと感じた為、3回位キスして能力発動条件を整えた。


そして…、


「マリーナ。奴らを仕留めるんだ。」


「了解。」


 マリーナは俺の指令で尾行しているIWC連中を超能力で捜査した。


 すると…、


「くっ。俺達が尾行している事がばれたか。」


「くっそ~。俺達は本国(アメリカ)に帰ったら後で処刑される。終わりだな。あんちゃん。」


「あぁ、そうだな。」


 マリーナの能力により、彼らはアメリカ本国へぶっとばされ、どこか遠くへ飛んで行ってしまった。


「よくやったぞ。マリーナ。」


「あぁ、シュタイン。アンタのお陰で逆に私達は助かった。だから感謝する。」


「そうだな。」


 それから俺達は、背後に尾行している奴らがいない事を確認し、ようやくムン先生の選挙事務所に到着し、少し一安心し、呼吸を整えた。


「シュタイン。ここが、ムン先生の事務所か。」


「あぁ、その通りだ。これから彼に会えば、事情が聞き取れ、情報を提供できるからな。」


「あぁ、そうだな。」


 俺はこれで分から情報が取れる事で非常に安定的な情報が取れ、これから本格的に文先生と話す条件が整えた。


「おぉ、君達がシュタイン君とマリーナさんか。」


「あぁ、私がアレクサンドラ・マリーナ。」


「で、俺がエンデル・シュタイン。宜しくな。」


「なる程。で、私が文正石ムン・ジョンダン。これから韓国大統領選に出る為に典紀さんからWMA資金を頼むようにお願いされたが、君達のお陰で非常に助かった。見事に光栄する。」


「了解。俺達は朴政権というアメリカの傀儡を逮捕させ、貴様を大統領にさせる為に、ここへ来たんだ。こちらこそ、よろしくな。」


「あぁ、ありがとう。シュタイン君。」


 俺は文先生と話して凄く分かりやすい内容で、韓国の現状を話してくれた。


「やはりRCEPや韓米FTAは非常に危険なものだと理解できた。グローバルを終わらせるには保護主義と情報戦の活用が重要だと…。」


「その通りだよ。シュタイン君。君はアメリカの実態をばらす上で非常に良い役割をしているし、凄くもの分かりが良い人で安心する。」


「あぁ、俺はアメリカが世界で行ってきた事は非常に悪い事だし、グローバルや欧米中心の世界を終わらせるのが俺の使命だ。だから俺は貴様を大統領にさせてみせる。」


「流石、シュタイン君だな。君とマリーナがいればきっと朴を落とせるかもな。」


「えぇ。その通りです。パクを落選させて貴方を大統領にさせるのが我らの使命ですから…。」


 俺はムン先生をこれから韓国大統領選で勝利させる事を前提にあらゆる情報戦を活用させる事を決意した。


 欧米支配を終わらせる為、俺は連中の行動に警戒させ、ムンを大統領にさせて、朝鮮統一を目指せねばならないからな。

 イラク戦争阻止の為にも…、

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