文大統領誕生編

第122話 傀儡支配者層の大量逮捕計画。

 俺は以前のロックチャイルドの戦いでWMAに関するある問題を思い出した。

 それは、WMA資金はモスクワ以外にも狙ってくる可能性が多分にあるからだ。


 同時に、間違いなく連中はこれから天皇陛下やロシアが守護するWMA資金を狙ってくるのは間違いない。

 そこで俺が出来る事は何があるのか非常に考えていた。

 そして、その為に典紀さんと相談して…、


「典紀さん。俺はこれからどうすれば良いんだ?」


「シュタイン君。君にはこれから世界中にいるIWCの傀儡支配者層の大量逮捕を進めて欲しい。少なくても君達のお陰でドイツ、フランス、日本からアメリカIWCの傀儡かいらい政権を倒す事が出来たから、今度は韓国の朴德鸿パク・デホ政権を倒してほしい。そして、文正石ムン・ジョンダン政権を樹立して欲しい。」


「了解。要するにパクがアメリカの傀儡かいらいだから、逮捕する必要性があると…。」


「流石だ、俺達がWMA資金を標的にされている以上、これからやる事は韓国にいるアメリカの傀儡かいらいであるパクの逮捕とムンの選挙支援だ。頼むぞ。」


「了解。」


 俺が典紀さんに出された任務は以下の通りだ。

 これから俺達はアメリカIWCの傀儡かいらい政権の指導者を順次逮捕する様に任務が来るだろう。

 つまり、世界中にいるアメリカIWC傀儡かいらい政権を順次逮捕させる事が非常に大事だと述べているのはまさにそれが理由だとされた。

 それは、緒川二郎政権の本格的な夜明だと感じたから。


「了解。俺はそれを引き受ける。これからパクを逮捕させ、ムンを大統領にすればよいだけだろ。」


「その通りだ。物分かり、分かっているではないか。そして、その為には中国の喜荣舫シー・ロンファンと話し合って具体的な計画を作って、貰いたい。」


「了解。これは俺と緒川二郎先生、そしてチェノフスキー大統領の願いだから当然、やります。」


「その通りだ。チェノフスキー大統領だけでなく、喜荣舫シー・ロンファン主席、緒川二郎先生、天皇陛下、そして緒川二郎先生と交流が深い李克梯リ・クーチ先生の為にこれから本格的にアメリカやそれに追従する政治家を逮捕してゆこうではないか。」


「その通りだな。」


 俺はこれから大量逮捕が始まる事を聞き、WMAを守る為にはアメリカIWCの傀儡かいらい政権を打倒する以外になかった。

 それはアメリカでも同じでIWCの影響が少ない人間を大統領にさせる必要がある事は当然だと感じた。


************


 それから俺は本格的にロシアから韓国の京城セオウルに向かい、これから俺が出来る事はその政府に潜む、パクというIWCの傀儡かいらい政権を逮捕させる事だった。

 幸い、京城セオウルに到着して韓国の様子を見るとどうやら、アメリカIWCが修学旅行生の船を沈没してパクに相当な非難が上がっている事は間違いないと読んだ。

 だが、今はそこを無視して、ムン先生と接触して、彼を大統領にさせる準備を先に整えさせる必要があると感じた。


―――ここに俺とマリーナが来た理由は当然ながらアメリカの傀儡であるパク政権を倒閣させる事とムン政権確率させる事が条件無だな。そして、ムン先生にはある公約、それは北朝鮮との戦争を止めて朝鮮統一を進めさせる事が非常に重要だと述べていた。


「マリーナ。」


「あぁ、ムンさんを早く見つけねばな。」


「あぁ、それとパク政権はプロテスタント右派の影響が非常に強く、それが戦争を引き起こす要因になっている。その為にはプロテスタント右派政権を打倒しなければならない人だったな。」


「ふっ。分かっているではないか。プロテスタント右派が世界各地に戦争を引き起こした。そして韓国にもプロテスタント右派が入り込んだ事から、それを阻止せねばならない。その為にはパク政権という傀儡かいらいを倒閣させ、ムンを樹立させるからな。」


 俺は、パクではアメリカの傀儡かいらい政権故に北朝鮮問題を解決できない事が非常に理解しているのでその問題を解決させるにはムンに政権を樹立させる必要があると思った。


「それとシュタイン。アンタや私を狙ってくるプロテスタント右派の人間がいる。どうやら、私とアンタの行動がIWCにばれた可能性もあるからな。」


「あぁ、でもまずはムン先生と合流せねばな。」


 俺が出来る事はムン先生と合流して、典紀さんからの情報を提供させる事だった。

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