第114話 Двадцать Предидент. (2人の指導者)
そして緒川先生と天皇専用の専用機に乗り、モスクワに帰国後、俺はこれから『カラプソフミーラ』の寮に戻り、典紀さんに天皇陛下から提供された資料とWMA資金を提供された。
「おぉ、流石はシュタイン君。君はWMA資金まで渡して来たのか。」
「了解。」
「今は、俺は1人だけだが、チェノフスキー大統領と会談が終わったらクレムリンに行って、それを提供する。」
「そうか。でも、シュタイン君。お前は日本で
「そうだな。俺も
「さすが、シュタイン君。お前は凄くいい目をしている。これで後は南北朝鮮統一などをしなければな。」
「あぁ、当然だ。ロシアにWMA資金があれば世界平和に回せられる。故に天皇陛下は俺に典紀さんからWMA資金を提供されたのはその為だと俺は思っているよ。」
「シュタイン君。流石だ。お前はアメリカ政府及びIWCによる盗聴実態を暴露し、9・11自作自演テロを暴露した事は非常に素晴らしい行いだと思う。この資金はどうやら本物みたいだな。」
「あぁ、俺が調べても本物だった。」
WMA資金を確認した俺はこれから緒川二郎先生とチェノフスキー大統領の会談が終わったらいつでも資金を渡せる準備を整えようとした。
そして典紀さんと俺は話を終えて、コーヒーを飲むことにした。
「相変わらず、貴様が焙煎したコーヒーは苦いな。」
「あぁ、コーヒーやお茶、野菜は苦い方が健康に良いから、わざと苦くしている。」
「そうか。苦みがあるから美味しさや健康に良い事になるのかい?」
「そうだな。苦みを好むと酒が好きになるからな。」
「ふふふっ。流石、典紀さん。貴様はSの気があるようだな。」
「あぁ。俺は情報を収集するからSで歓迎する。」
「ふふっ。典紀さんは面白い奴だ。こういう事が平気でいる事は全体主義を和らげて俺は安心出来るがな。」
俺は典紀さんのSな態度に冗談とは言えないような際どい冗談を言える奴が意外と全体主義やアメリカの嘘を暴露してくれると思うと俺はその理由を何となくわかった。
チェノフスキー大統領と緒川二郎先生の話は無事に終わっているだろうか。
俺は少し不安になりながらも彼らが無事に階段を行ってくれればそれだけで少し安心すると思った。
…チェノフスキー大統領。緒川二郎先生。貴様達がIWCの連中などに狙われぬ事を祈る。連中はその資金目当てにここへ来る恐れがあるからな。
おれは少し不安に感じながらWMA資金を守備させる事が俺の新たな体制を築く為の守護だと感じた。
すると…、
―――ロシヤ。
「はい。もしもし。」
どうやら俺達の安定した話は直ぐにでも終わりそうな雰囲気だった。
「えっ。チェノフスキー大統領と緒川二郎先生の会談中に何者かが資金を狙っているだと。分かりました。」
「どうした。典紀さん。」
「シュタイン君。お前とジェロディに任せたい任務があるから、ジェロディ君にも来てくれないかな。」
「あぁ。当然だ。クレムリンに何かあったようですね。」
「その通りだ。君には一刻も早くクレムリンに向かってもらいたい。」
「了解。」
どうやら、俺達の平穏は短く終わったようだ。
例のIWCの連中がWSA資金を狙ってここまで来るとは、とことんしぶとい輩だな。
だとすれば、俺も急がないと天皇と俺達の使命が崩壊する恐れがあるからな。
チェノフスキー大統領と緒川二郎先生の無事を願いなら、俺はジェロディを連れて、これからの任務内容を典紀さんから聞き出そうとした。
「典紀さん。どうやら、クレムリンで何かあったからジェロディを連れてきたぞ。で、俺達はクレムリンに向かって奴らを討伐すれば良いだけだろ。」
「あぁ、その通りだ。お前達にはこれからクレムリンに居るIWCなどの敵勢力の討伐を行ってもらいたい。奴らは間違いなくWMA資金と緒川二郎先生、チェノフスキー大統領の命を狙っている事も肝に銘じして欲しい。」
「了解。」
「よし、理解できたなら早速だが、クレムリンに向かうんだ。」
「あぁ、IWCの輩どもめ。絶対に討伐してやるぞ。」
俺達の短い平穏が終わり、これからWMA資金を巡りクレムリンで戦いが始まるとしたら俺達は、気を抜いたら奴らの殺されると感じた。
何故なら、奴らもWMA資金を狙っているのは間違いないからな。
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