第113話 WMA資金を守れ。
どうやら俺は新たな任務を天皇陛下か任せられたそうだ。
その任務とはWMA資金を俺達の国の大統領であるチェノフスキー大統領に渡してほしいと託されたようだ。
同時にその資金は間違いなくIWCなどが狙ってくるとわかっている。
この資金を奪ってイラク戦争を起こす可能性が非常に高いからだ。
「御意。天皇陛下はWMA資金をチェノフスキー大統領に渡したい理由は分かります。平和と脱原発の為に使う資金ですから絶対にお守りします。」
「ほう。流石は典紀さんの1番部下だな。シュタイン君。君の言う通りWMA資金は脱原発、世界平和の為に使われる資金だから絶対にさっき戦った組織共に奪われぬように気を付けたまえ。」
「当然だ。俺が出来る事はチェノフスキー大統領と緒川二郎先生と共に世界平和を進めさせる為の政策が何よりも必要だからな。」
「当然だ。それが庶民の為の政治だし、シュタイン君と緒川先生は似ているから私は信用できるのだ。」
…なる程。
俺が信用できる背景に緒川先生と似たような波動を持っている事は理由か。
それなら天皇陛下が俺にWMA資金を任せたのは当然の結果だし、俺がアメリカの盗聴実態を暴く為に動いたから、俺の努力や行った行為の賜物によってアメリカの実態をばらす事が出来た。
それを忘れずに進めさせる事で俺は、アメリカの戦争を抑止できると思い、逆に奪われればイラク戦争が開始される。
だから、この任務は非常に重要な任務だと俺は感じた。
「そして、WMA資金をIWCの連中共に奪われないような対策を行います。奴らに奪われたら時点で即、戦争にその資金が使われるから尚更です。」
「その通りだ。流石、物分かりが分かる人間だ。」
「御意。俺がこうしてWMA資金で何としても連中の魔の手から守って見せます。」
「その通りだ。シュタイン君。緒川二郎内閣総理大臣就任式を終えたら、君達『カラプソフミーラ』と緒川先生には早速、ロシアに向かってもらいたい。君達はロシアに帰国できるし、緒川先生にはチェノフスキー大統領と話したい事があるからな。」
「ありがとう。陛下殿。」
俺これからロシアの外交を予め頼めるのも天皇陛下だからこそ出来たと感じた。
つまり、天皇陛下は日本国の象徴であり、彼の意向を上手く通りしてくれる緒川二郎先生ならWMA資金をロシアに持ち帰り、チェノフスキー大統領と会談出来ると思った。
そして、それは俺だけでなく、チェノフスキー大統領と緒川二郎先生、そして天皇陛下の為の新たな世界秩序を作り上げる為の方針だと俺は感じた。
「後は、緒川二郎先生が後でここに来て俺と共に重要な任務を説明されるんだね。」
「当然。我を侮辱した渡部真三を居なくなった事で新たな世界秩序を経世出来た事に貴公に感謝する。」
俺はこうして天皇陛下と話しながら、緒川二郎先生がここに戻ってくるのを待った。
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そして、緒川先生が戻り。
「シュタイン君。お疲れ様だな。」
「緒川二郎先生。これからWMA資金をロシアに持っていく任務を請け負ったが、緒川二郎先生にも来てほしいと天皇陛下から報告が来た。」
「了解。僕も行かねばな。」
「あぁ、マリーナやゲオルグが回復したら本格的に行く準備をしような。」
俺はマリーナやゲオルグの体調がまだすぐれない事を実感しながら、これから俺はWMA資金とチェノフスキー大統領との会談の任務を彼に話した。
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「なる程。チェノフスキー大統領と会談してWMA資金を典紀さんの元に提供して欲しいといっているようだね。それなら僕も文句なしだ。」
「あぁ、俺が言われたのはそれだけだ。でも、こうして陛下と共に新機軸が出来るだけでも俺はありがたいと思っている。そして、IWCを壊滅させてアメリカ一極支配を終わらせる事が俺達に任された使命だからな。」
「そうだね。その時は僕も協力する。そうでなければ変えられない事も非常に多いから、尚更。」
「あぁ。」
俺と緒川先生はこれからの事を考えながら、WMA防衛やイラク戦争阻止の為の戦術を考えると真剣ながらも凄く楽しい日々だった。
そして、これからが陛下から支給されたWMA資金を確実にチェノフスキー大統領に渡す任務が始まると失敗の許されなさから少し不安だった。
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