第109話 IWC残党狩り。
ドロテアは死ななくてもどこか遠い場所へと飛ばされた事は間違いない。
既に、能力で別の地域に飛ばす能力なら十分にあり得る能力だし、緒川先生の能力が切れてもこの場所に戻る事はあり得ないと感じた。
何故なら、別の場所に移設する能力なら異空間転生より空間創設をしなくて済む分、別の場所に移せば良いだけだから。
故に無人島でも孤島でも流せばドロテアは確実に移動できない事を彼は予測していた。
けど、無人島に逃げても無線で仲間を呼び寄せる危険性があるのも否めなかった。
**********
そして、俺はその異空間転生の能力で彼女が別の場所に飛ばされた後、マリーナやゲオルグの安否を考えながら、これから彼らがいると思われる皇居の入り口まで飛んでいった。
…大丈夫だよな。マリーナ。ゲオルグ。
俺は奴らが無事だと確証できる自身がなかったし、この戦いで勝てるとも思わなかった。
だが、それでも勝たなければ間違いなく緒川先生の政権が取れなくなる危険性が高いと予測出来ていたので、気を抜く事はしなかった。
だから…、
「マリーナ。ゲオルグ。無事なら返事しろ。」
俺はそういいながら皇居の奥まで出向いた。
すると…、
「お前、明らかに『カラプソフミーラ』にいた時よりも強くなっているな。」
「トルドー。お前はどんだけ危ない能力者なんだ。こんな事したら世界が崩壊するぞ。」
俺はこの目を見て今の状況を目の当たりにした。
マリーナやゲオルグが凄く危機的な状況まで陥っている。
彼らの頭部にやたら血の色を感じ取れる程、トルドーはやたら殺戮の顔をしていた。
そして、俺はそれを予測して右手を右首に当てて、それで状況を確認した。
俺の命に危機感があるなら脈が不整脈になる可能性があるから、それで判別できると。
すると…、
「やはり、俺の命の危機感の正体は貴様だったか。トルドー。」
俺は、この男を野放しにすると凄く危険な臭いがすると思い、これから一気に彼を討伐せねばならないと思った。
「シュタイン。貴様はデカい態度しながら俺に歯向かおうとするのか。言っておくが俺の能力は2つある。」
「2つだと。」
「そうだ。俺の能力の1つは、英語で暴言を喋れば空間移動できる能力。そして、もう1つは敵と認識した人物に憎しみを大量に持つ事で発動できる。」
「トルド―。やはり貴様はIWCに所属する下品な輩だよ。」
俺は、奴らIWCが如何に下品で卑劣な連中だと実感していた。
同時に、奴らの攻撃瞬間を見て奴らの弱点を見極めたので勝機を見る事が出来てしまった。
「だって、貴様は英語を喋るクズなんでしょ。英語なんて少し昔と違って重要性を失った言語なのに平気で喋るなんて危ないんじゃねぇの?」
俺はとにかくトルドーに対して悪口を言いながら俺は奴を攻撃する瞬間を狙った。
「お前、俺を良くも馬鹿にしたな。Franco in the fag.」
「Историе Концов на русские языкого.(話の終わりはロシア語で喋ろ。)」
俺は、それを予測してロシア語や他の言語で中二病言葉を生み出した。
「
こんなに奴が俺の罠にはまるとは思わなかった。
「シュタイン。貴様はこれから斬首してもらうぞ。」
「甘い。貴様なんて簡単に倒せる。」
俺はロシア語と中国語で中二病言葉を発動して、これから一気に能力を開花した。
「嘘。俺の刃が折れた。」
「貴様は相手を憎むと直ぐに刃を出したがる習性がある。だから、俺はそれを狙って攻撃した。」
「そんな。」
「で、貴様は刃が折れると血が滲み出るのか。なら、俺の拷問に参加しろよ。تو مادره حوکه.」
貴様はこれできっぱり観念しろ。
俺は戦いを得る度にあの拷問を敵に恐ろしい程、味わわせたくなる狂気が好きなんだな。
SMでもMが好きな奴はブラック企業で縛ら狩れるのが好きだが、Sの奴は相手を裁判で陥れたり、追い詰めるのが好きなんだよ。
だから、連中にはあの拷問が最適だよ。
「さぁ、空気三角木馬の時間だ。俺の空気は刃が出ているから凄く痛むぞ。Mの貴様なら凄く快感を得られるぞ。」
「うっ。そんな、馬鹿な。俺はN(ニュートラル)だ。そしてこんな奴らに俺が負けるはずがないのに…。」
「さぁ、楽しむが良い。苦しむが良い。空気三角木馬の時間だ。良いぞ、良いぞ。」
俺はトルドーを痛めつける為、空気三角木馬の拷問を行い、痛めつけ始めた。
「嫌~。俺がこんなに苦しませられるなんて思ってもしなかったのにどうしてなんだよ~。」
トルドーが俺の空気三角木馬で非常に苦しんでいるのが良いぞ~。
これで、奴はこれで終わった。
生きていてもM奴隷になるだけだから…、
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