第102話 緒川二郎の権力論。

 それから俺はカメラを確認後、緒川二郎おがわ じろう先生と話す場所を探し、ようやく緒川二郎おがわ じろう先生との対談を始めた。


「で、緒川先生。貴方は渡部真三政権が危険だと思いますか。」


「ほう。いきなり君はそこから質問するんだ。でも、流石は『カラプソフミーラ』の一員の人間だから、話してあげよう。」


「御意。」


 俺はこれで事情を聞ければ渡部真三わたべ しんぞうというIWCの傀儡政権が終わると思いながら、これから彼の話を聞く事にした。


「大丈夫か?シュタイン。」


「あぁ、大丈夫だ。緒川おがわ先生には渡部真三わたべ しんぞうと違い、波動が黒くない。」


 俺はその波動を感じ取れた影響からか、彼が敵じゃない事で俺は一安心した。


「あぁ、君は典紀君から事情を知っているね。」


「御意。俺は典紀さんから日本の状況について調べたからその点については既に、知っています。」


「流石だな。シュタイン君。僕は今の日本の政治に対して非常に危機感を抱いている。長州、会津、三河の3藩同名が明治以降の官僚に深く結びついているのはご存知かい?」


「当然、でも堕落が始まったのは明治でなく江戸時代初期から始まったのは確かだろ。」


「その通りだ。今の日本は江戸時代と同じ格差社会と高度資本主義社会が形成されている。」


「江戸時代が資本主義の始まりだとしたらそこから新自由主義ネオリベが始まったのか?」


 俺は高度資本主義社会が何かしら原因あると思いながら、彼の話を引き続き聞く事にした。

江戸時代がガチガチの資本主義なら徳田幕府は新自由主義ネオリベと親和性が高いからな。


「その通りだ。僕は織田信長や大久保利通、西郷隆盛殿のやり方が非常に大事だと思っているんだ。」


「つまる、革命的であり、庶民に優しい教えの事かな。」


「その通りだ。徳田家常とくだ いえつねはアメリカや支配者層には非常に都合の良い武将に対し、信長は非常に恐れられていた。君は何故だか、分かるか?」


「あぁ、信長殿は不安定でも主権を取り戻すやり方を進めていた。それに対し、徳田家常とくだ いえつねは奴隷の平和を進めたからだろ。」


「あぁ、その通りだ。家常は元々、関ヶ原の戦いで英国の支援で勢力を拡大した人間だ。その際に英国やプロテスタント右派で軍事産業を躍進してきたのは間違いないと感じた。」


 俺はその話を聞いて、家常いえつねが奴隷の平和を進めてきたことは間違いないと思って来た。


「NWOをロシア語に翻訳するとНовыйノヴィー Мировойミーラヴォイ Порядокポリャーダクになる。つまり、新しい世界秩序を作る意味になるだろう。」


「その通りだ。中国語でも新的世界秩序シンデ シジエ ジスになるわけだから、新秩序を作るには英語の力が必要だ。」


「つまり、英語やフランス語は自分達に都合よく解釈できる内容だからそれぞれの国に強要すると。」


「あぁ、その通りだ。徳田家常とくだ いえつねや長州閥は実験を取った際に英語教育を推進していた。」


「御意。こちらこそ、Хорошие Спасибоありがとう. だとしたら国連の英語とフランス語の優遇は以上になる事は間違いないな。」


「その通りだ。国連は通称、United Nation Union。つまり戦勝国の為の組織で歴史もHistory=His Storyから勝者が作り上げた政策が中心になるからな。」


「あぁ、だから織田信長や大久保利通達ら薩摩藩は官僚達にとっては非常に怖いから抹殺した事になるんだな。状況が分かった。ありがとな。緒川二郎おがわ じろう先生。」


「どうも。シュタイン君。」


 俺はその話を聞いた瞬間、アメリカ追従の要因は恐らく、長州閥や徳田家常とくだ いえつね達の支配者層にあると俺は実感した。


 奴らが江戸幕府から始まった災厄の直接的な要因になる他、他にもアメリカ追従を引き起こす要因が他にあるのだと思いながら、俺は彼の話を引き続き聞いてゆく事にした。


 そうすれば、奴らの情報が解けるし、アメリカ建国と徳田家常とくだ いえつねとの関連性について聞けると感じた。

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