第101話 緒川二郎邸。

 それから俺は東京の緒川二郎おがわ じろう邸に向かう為にある準備を行った。


「マリーナ。カミラ。ゲオルグ。貴様達は準備を整えたか。」


「あぁ、当然だ。緒川二郎おがわ じろうの邸宅に行けば、何か事の解決があると…。」


「そうだ。緒川二郎おがわ じろうとの協力で渡部真三わたべ しんぞうを倒さなければならない。」


「そうか。なら、私は準備を整えた。」


「よし。で、カミラは大丈夫か。」


「えぇ、私も大丈夫。後はゲオルグだけだね。」


「僕も大丈夫だ。しかし、天皇と緒川二郎おがわ じろうとの協力がそこまで重要視されるとは思わなかったな。」


「あぁ、そうだ。だからこそ、緒川二郎おがわ じろう先生の協力がそこまであるとは思わなかったのと同時に天皇の存在がアメリカを否定する力があるとはさすがだなと僕は感じたな。」


「みな、ありがとうな。俺と典紀さんの約束でかなり強力な体制を得られるとは俺は凄く良かった。だから、協力しような。」


「うん。」


 俺は、彼らの様子を見て、これなら信用できると思い、これからシェレメーチェボ空港から羽田空港まで行く飛行機に搭乗した。


 東京地区の空港は羽田空港と成田空港があるが、成田は非常に遠い上にIWCの影響力が非常に高い。


 そして緒川二郎おがわ じろう邸は言うまでもなく、羽田空港側の方が近いから、恐らくФСБは羽田空港から緒川二郎おがわ じろう邸に向かう公用車を手配したと思う。

 

 其れ位、俺の予測通りだ。

 そして俺達は、これから本格的な戦いになると思いながら、これからシェレメーチェボ空港へ向かった。


 **********


 そして、シェレメーチェボ空港から飛行に乗って羽田空港に到着し、緒川二郎の付添人に誘われ、これから須田山区深沢まで専用車に向かった。


「どうぞ、シュタインさん。緒川二郎おがわ じろうさんとお出迎えしています。」


「分かった。これから緒川二郎おがわ じろう先生と俺達で話したい事があると思った。」


 こうして、俺達は緒川二郎おがわ じろう邸に入り、これから緒川二郎おがわ じろう先生と要件を話す準備を整えた。


「おぉ、シュタイン君ではないか。」


緒川二郎おがわ じろう先生。どうも、始めまして。」


「シュタイン君。君はIWCと闘って凄く成長したな。僕はそれを評価しているからね。」


「御意。それでこちらが俺たちと同行している『カラプソフミーラ』の連れ添いです。」


「おぉ、君達が例の『カラプソフミーラ』のメンバーでシュタイン君達の仲間ですね。」


「えぇ、私の名前はアレクサンドリア・マリーナ。宜しくな。」


「私はチェ・カミラ。キューバの貧困を阻止する為にロシアの『カラプソフミーラ』に入りました。よろしくお願いいたします。」


「僕は、ヘルマン・ゲオルグ。宜しくな。」


「おぉ、君達の名前も言ってくれたのか。では、僕の話を皆で聞いてくれないか。」


「あぁ、ただ。カメラの無い部屋があればそこで話してもらえませんか。」


「あぁ、渡部真三わたべ しんぞうなどが盗聴している可能性があるからだろ。」


「そうだ。カメラなどの電子機器や通信機器には盗聴器やデータが残るからどうして危険だからな。」


「了解。そうすれば、奴らにばれずに情報を隠せると言いたいわけだな。よし、僕もそれに賛同するよ。」


「了解。」


 俺たちはここで話すのが非常に危険だと実感したので誰もいない場所に行く事を前提にこれから緒川二郎おがわ じろう先生と密室で話せる場所を提供する事で話しやすくなるからな。

 そして、これから俺達の技量が試されると感じた。

 付近にはカメラがあるが、それを利用されていないか確認せねば。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る