第96話 モスクワを巡って…。
とりあえず、俺は典紀さんとの話を行っていた。
「で、俺がやる事は皇室主導の日本にするべきだという事か。」
「そうだ。俺は元々、皇室派の政治家だった。だが、
「その、帝京地検特捜部を捜査しているのはアメリカの影響下のある奴か。」
「そうだ。俺は皇室の意向でロシアに亡命してきた。奴らは皇室を滅ぼそうとしている。だから、奴らを止めるには
「そうか。成程な。つまりIWCのクズ共が貴様を追い詰めたと…。」
「そうだ。IWC連中の支配下の
つまり、俺が課せられた任務は
これから俺は
ふっ、天皇のお陰で典紀さんはここへ来たんだ。
それなら凄く納得するし、彼ならそのご加護を使って亡命できるからな。
だとしたら今度は俺たちが皇室を救って独立させる事が可能なのだと俺は感じた。
不安定ながらも主権を取り戻す
だから、ロシアのチェノフスキー大統領は不安定ながらも主権を取り戻す方向へと進んだのは納得できた。
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その頃、私はカミラと弟のエリックと共にモスクワ市街地を巡っている最中だった。
「ねぇ、カミラ。モスクワの町ってパリより発展しているんだね。」
「そうだね。モスクワの街は凄く綺麗だよ。」
「えっ。」
「私が住んでいたキューバも綺麗だったが、海はアメリカによって汚染されたんだよ。」
「そうなんだ。」
なんだか私はこの街の良さを分かりながらもモスクワだから私達が安心していられる環境だと思うと、欧州に戻れば確実に私達は殺されるなと感じた。
最も、欧州では難民兵器が大量に投入されている。
その難民兵器で欧州人は相次いでゾンビ化していく状況で人が住めない状況が生まれるとなると私は少し複雑な雰囲気だった。
「ねぇ、マリーナ。少し、カジュアルショップに行かない。」
「うん、そうしような。」
私は悩んでいる中、カミラの笑顔は凄く私の心を安らげていた。
だからこそ、私は彼女と一緒にいれば良いなと思った。
「姉ちゃん。カミラ。あそこにカジュアル衣料品店があるから、そこに行くか。」
「うん、そうしよう。」
「そうだね。私はここに来てよかったと思う。」
…カミラ。
結構、アンタも凄くこの世界に住んでいて良かったと思うんだな。
私はこのモスクワの街を巡れば次第に気に入るようになると思いながら、カミラや弟であるエリックと共にこれからこのカジュアル衣料品店に入った。
*********
「ねぇ、エリック。私はこんな服を着ても良いが、合うかな。」
「へぇ~。姉ちゃんが意外とミニスカートとか履きたいんだな。」
「あぁ、普段は履けないから余計にな。」
私は普段履けないものを履いて、少しはおしゃれしようと思った。
そう思えば、シュタインも喜ぶと思ったから…。
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