天皇守護編
第95話 厳選された情報の中で・…。
俺はこれで仏国と独逸が崩壊した事で残るは英国、日本、韓国、そしてアメリカのみだとホッとした。
しかし、残る4つは凄く気を引き締めて戦わないと俺は殺されると感じていた。
…とにかく、典紀さんの情報が来るまで少し待つか。
俺は少し休むために、紅茶を淹れて少しだけ飲みながら、待つことにした。
「終わったぞ。シュタイン君。」
「典紀さん。終わったか。」
「当然だ。ところでお前に言っておきたい事がある。」
「どうした?典紀さん。」
俺は典紀さんがそんなに重要な情報が俺に知って欲しい事実があるとしたら俺に託したい情報が何があるのかと少し気になってきた。
「シュタイン。」
「典紀さん…。」
「お前はさっき、俺の愛用している例のキーモン紅茶を飲んだろ。」
「げっ、何で俺の飲んだ紅茶の事を知っているんだ。」
「別に特別な能力を使った訳じゃない。ただ、この寮にある紅茶はキーモン紅茶だけで後は中国茶や日本茶しかないからな。」
「はい、降参しました。」
「そうだ。俺は、情報戦が凄く得意だ。だから、遠隔任務でない限り、俺は能力を使わない。」
「典紀さん。それって特別な能力が必要なのか?」
「別に…。俺は普段からノートに分かりやすく記述してそれを日報や文書などして皆に見せている。つまり、俺とお前だけが知る情報と皆が知る情報で分けているから、お前には最重要情報を出しながらマリーナ達には俺のノートの記述を使って説明している。だから、お前の活躍が重要な情報になるんだよ。」
「あぁ、そうだな。」
俺が重要な情報を持つ事はそれだけ俺が金で転ばない人間だとФСБが理解してきたからだと思う。
だからこそ、俺の役割が如何に重要な役割を持っている事が次第に理解できた。
「それで、シュタイン。」
「典紀さん。他に俺に話したい事は何だ。」
「俺は、皇室の情報を普段から得て、それをФСБに報告している。だから、お前には皇室からの情報を得る権利を持った。」
「了解。それで、典紀さん。貴様が皇室からФСБを介して何をやりたいのか聞かせてくれ。」
「シュタイン。お前にはこれから
「
「そうだ。俺はあいつに帝京地検特捜部に操作されて酷い目にあった。更に
俺が課せられた任務は天皇陛下から下された、非常に重要な任務だとはっきりしてきた。
何だが、『破滅の刻印』も相まってこれから皇室を救う任務をしなければならないと思った。
「で、
「つまり、
「そうだ。江戸時代以降の日本は既にプロテスタント右派に乗っ取られている。当然、明治維新も長州、会津、三河のIWC三国同盟によりそれが強化された。貴様に
「了解。勿論、これが成功すればイラク戦争も崩壊するんだな。」
「そうだ。だからこそ、貴様がリーダーとなってこの任務を受けて貰いたい。」
俺はこれから皇室を介した典紀さんの為に本格的にIWCとの戦争が始まる予感がした。
それは、典紀さんが描く主権のある日本だと俺は解っていた。
徳田と信長の政治比較こそ、俺にとっては重要な情報になると思った。
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