第80話 Это начинаить из Мой Борибы. (我が、闘争の始まり。)

「これが俺の能力だ。」


「ふっ。お前は、こんなしょうもない空気能力で俺達を殺せると思うなよ。」


 何だ、連中は…、

 連中は何やら残虐な兵器でも持っていそうな雰囲気を感じ取った俺は、連中の行動に警戒して離れた。


「Новый городи борьбить на Беллинный. (新都市戦線ベルリン。)」


 俺は能力解放の掛け声を放ちながら、次の暗号の詠唱を始めた。


「Началоские море. (始まりの海。)」


 俺は、絶えずことなく暗号を次々と詠唱を始める以外にこの場を切り抜ける以外になかった。


「何を言っているんだ。お前。そんなしょうもないロシア語で俺達の能力を発動できると思うなよ。我がドイツ語の方が男らしくてカッコ良いからな。」


 何を言っているんだ。貴様達は、詠唱には必ず、ロシア語である必要はないんだぞ。

 なら、俺のドイツ語を言ってやろうか?


「Dieser Tod für dichen. (貴様にはこの死を与えよう。)」


 俺はドイツ語で次々と能力解放の掛け声を続けて、遂に能力解放を始めた。


「これで貴様達は、終わったな。」


「何を言っているんだ。お前は…。」


 連中は俺が何を言っているのか分からないだろうが、能力解放の掛け声にはドイツ語でもペルシア語でもロシア語でも十分良い事を連中は知らぬのだな。

 勿論、連中はゲオルグがどんな能力を持っているのか分からないだろうな。


「ぐっ。コイツは強い。」


「何を言っている。僕は、このスタンガン型火炎放射器で貴様達を焼き殺せればそれで十分だ。」


 ゲオルグ、貴様は既に突破口を持っていたんだな。

 そして、そのスタンガン型火炎放射器は当然、貴様の能力で開発したもの以外にないからな。


「シュタイン君ばかりに目を向けていると俺の兵器に気付かなくんなるぞ。」


「何ぃ。俺たちを馬鹿にするな。援軍共よ。さっさと来い。」


 馬鹿、貴様らの援軍は既にみんなゲオルグが殺したんだよ。だから援軍なんて来ないんだ。


「うっ、誰もいない。何で、誰もいないんだ。」


「貴様達の援軍は俺がこのスタンガン型火炎放射器で焼き殺した。だからどんなに、予防がここにいる援軍は皆、来ないんだよ。」


「くぅ、こうなったら私だけでも撤収して、逃げるのみ。」


 あぁ、あいつは仲間を見捨てて逃げやがったか。

 連中はそんなに死が怖いのか知らんが、とにかく臆病な卑怯者しかいない事だけは判断できた。

 だが、それで良い。あいつさえ、いなければ俺達は一先ず安心できるから。

 そしてユンケラ首相の亡命先をじっくり探せる。

 だからこそ、俺は安心してユンケラ首相を探す準備を行えると感じた。


「ゲオルグ。ユンケラ首相は何処に行った。」


 ユンケラ首相の居場所を突き止める為に、俺はゲオルグにユンケラ首相の居場所を探す事にした。


「ユンケラ首相が逃げたのはフランクフルトかケルン。どちらなのか解らんが、この2ヶ所に逃げたのが俺は濃厚だと思う。」


 フランクフルトかケルン。

 確かに、連中は逃げる場所としては最適な場所だが、俺はユンケラ首相が最も逃げやすい場所がもう1か所あると思った。


「ゲオルグ。」


「シュタイン。」


「俺はユンケラ首相が一番、逃げる場所を知っている。」


 …連中が逃げる場所は間違いない、デラウェア州みたいな場所だろうな。

 俺はユンケラ首相が逃げる場所はある場所しかないと思っていた。


「その場所は何処だ?」


「それがバイエルンだ。」


「バイエルンだと。」


 ゲオルグはバイエルンがどんな場所なのか驚きながら、これから彼女が逃げた場所にバイエルンが最適な場所と思うのはいくつかの証拠があった。

 恐らく、バイエルンは租税回避地たっくすへいぶんとなっているからだろう。

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