第64話 フランスを牛耳る指導者

俺はフランスのエリーゼ宮にて、ゾンビ化する計画について読んでいた。

つまり、一部の難民をゾンビ化させ、性●為させるとその人もゾンビ化する資料を読んで俺は戦々恐々とした。


「ふっ。ゾンビ難民に性●為されると、その体液にある菌によってゾンビ化されてしまうのはある程度分かっていた。」


俺は、この資料を読んで大まか合っていたのであまり驚くことはなかった。

しかし…、


―――つまり、その菌が血液に入るとゾンビ化するなら、その地域の人間、特に小さい集落ならその村の全ての連中をゾンビ化できる位の兵器を持っている事のはまちがいないな。


俺はゾンビ化させる菌が体液を介して血液に入るならかなり危険な兆候だと気づいた。


―――つまり、パンテオン大学の襲撃事件は女性を標的にしたのは狙いやすかったからだと思うと、この事件を仕掛けているのはあいつしかない。


俺は、このゾンビ難民という生物兵器を作っているのは間違いなくエリーゼ宮の連中、特にフランスの大統領に近い連中なのだと裏を読んだ。

だからこそ、資料を物色し、その情報を典紀さんに介す事にした。


**************

俺は、シュタインが見た資料により難民兵器の情報を察知した。


「マリーナ。パンテオン大学襲撃事件の犯人が分かった。」


「ありがとう。典紀。で、犯人はフランス政府の関係者なのは間違いないか?」


マリーナはフランス政府が関与している事を知ると俺は、その言葉である程度の核心を得た。


「その通りだ。マリーナ。シュタイン君を介して見た情報だと犯人はフランス政府の関係者だ。しかも、大統領級やその側近の連中が関与しているのは間違いない。」


「関与している奴の代表格を言うんだ。典紀。」


「その犯人はヤン=マルク=マクシム。現在のフランス共和国大統領だ。」


「そうか。私達を襲撃未遂したのはマクシム大統領だったわけか。どうりで、外道な奴らだな。」


「さらにシュタイン君からの資料に目を通すとIWCも関与している事が記された。」


俺はエリーゼ宮にいるシュタイン君から情報を介した事で次第にフランス政府の関係者がパンテオン大学での性犯罪事件が明らかになってきた。

つまり、フランス政府とアメリカ政府は英国政府と共に世界征服を行おうとする連中であり、彼らの犯罪は隠蔽される事が明らかになった訳だ。

俺は、シュタイン君が帰ったら彼に感謝しようとした。


**********

俺は、エリーゼ宮である程度の資料を介したのでこれから資料室から出てエリーゼ宮から出る事にした。

するとその時…、


「ほう。君が例の親告罪で国際手配されているシュタイン君か。」


「貴様は、まさかこの国の大統領か?」


「そう。僕の名はヤン=マルク=マクシム。フランス42代大統領でパンテオン大学襲撃事件の首謀者だ。」


「貴様がマリーナを襲撃未遂した奴か。」


「そう。でも、ゾンビ難民が性犯罪しても警察を俺が抑え、被害者を受理させなかった。」


「貴様、そんな事してタダで済むと思っているのか?」


俺は彼の行動に鳥肌が立ったせいか、こいつを殺さねばゾンビ難民を止められないと確信した。

つまり、こいつがゾンビ難民事件の主犯、ヤン=マルク=マクシム。

マリーナを始めとしたパンテオン大学女子学生を難民ゾンビを利用して襲った奴の犯人だと、俺は確信した。

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