第63話 英米仏の裏社会01。
ようやく、俺はエリーゼ宮の記録保管室に辿り着いた。
―――流石、フランス議会の資料がたくさん載っている。で、どうやら新しい期日程、上の本棚に乗せる傾向があるようだな。
俺は、本棚の日時等を確認しながら、これから上の本棚を調べた。
勿論、記録保管室に侵入後は鍵をかけるようにした。
何故なら、後ろから追手が来られると困るからな。
そうして、俺は2000年11月13日に起きたパンテオン大学性襲撃事件の資料を見つけ、俺はそれに関する資料を少し読んだ。
―――成程。パンテオン大学襲撃事件で多くの女子大学生が性犯罪に巻き込まれ、警察がそれを受理しなかった事が明白に記録されている。そして、何よりもこの事件が原因で国家緊急権が使用されたと…。
俺はこの資料は何かしら重要な案件があるから、典紀さんが見ていると思いながら、それを除いた。
*****
当然、俺はモスクワのクレムリンにいる。
勿論、俺はシュタインがフランスに行く事を知っているのでそのままシュタイン周辺に俺の能力を発動させた。
俺の能力は相手の思考、視界から情報を諜報する能力。勿論、その発動条件は…、
『ニュース情報を得る事…。』
つまり対した事ないニュースでも俺には能力発動できる条件が付けられている。
だから、俺は『
無論、『PARS NEWS』というイランのメディアからも閲覧しているがな…。
と、俺はそうして新しい情報を得る事で俺自身の能力維持が出来る要因にもなった。
すると…。
「マリーナ。シュタインがフランスのエリーゼ宮の記録保管室に入ったようだ。俺は少しだけ情報を得るから待ってな。」
「分かった。しかし、シュタインはどうやら本当にエリーゼ宮に突入したようですね。」
「あぁ、これでパンテオン大学事件の詳細が明らかになる。だから、おれはこれから記録作業に入る。」
俺はこれから新しいノートに記録する作業に移った。
当然ながら、俺はシュタインの情報を複写する事が目的だから俺はある程度、情報を得られればそれだけで十分だ。
ましてや複写した情報が正しければパンテオン大学事件の詳細が明らかになる。
だから、俺はシュタインが見た資料の情報を複写する以外に他ならなかった。
******
俺はパンテオン大学事件の資料を読んでいた。
「性犯罪で警察は受理しなかった。それどころか、ゾンビ難民がパリの町中にいる白人女性を誰でも問わず、性●為を行い、殆どの女性は性奴隷になってしまった。」
どういう事だ…。この資料は…。
でも、マリーナは無事に逃げたから典紀さんから契約書を駆使して能力者になった事は大きい。
勿論、典紀さんとキスして能力を発動してゾンビ難民を撃退し、ロシアに亡命したのは間違いなかった。
「そして、ゾンビ難民に性●為された白人女性はゾンビ難民共々、射殺された。」
何だよ。この資料は…。
ゾンビ難民に性●為されるとその人もゾンビ化するのかよ。
俺はこの資料を読んで戦々恐々しながらも、なんだが不穏な空気が俺の心臓に伝わり、一瞬で恐怖を感じる用になった。
一体、これはどういう事だ…。
俺はゾンビ難民に関する資料を読んだ時、俺は唖然としてしまった。
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