第62話 エリーゼ宮の支配者。

 ここが奴ら支配しているエリーゼ宮か。

 変に立派な建物だが、裏で小児性愛などをやっているだろう。


 …と思いながらも俺は警備員を攻撃した影響で追跡されてしまった。


 それでも俺は、ある方法を駆使してエリーゼ宮に突入する方法を考えていた。


А Тыア ツィ Преступникプレスツプニク? (貴様達は犯罪者?)」


 と、俺はロシア語で相手を脅し始めた。

 そして、それが能力発動の要因になるとは奴らは感じていない。

 だから、俺はここにいる警察官を俺の能力で倒せると確信した。


「А Ты это Концовコンツォフ. (これで貴様達は終わりだ。)」


 皮肉にもロシア語を連発する事で中二病の対象になるのが幸いすぎた。

 そのお陰でロシア語連発すれば、強力な能力を発動しやすかった。


Vous êtes unヴォス エテス アン imbècileインベシル de nousド ノウ. (貴様、俺たちを馬鹿にしやがって。)」


 俺は奴ら、フランス警官は去勢を張っているだけで簡単に抹殺する事等、容易だと判断できた。


「お前達はここで終わりだ。さようなら。」


 と俺はエリーゼ宮周辺にいた警察官を一瞬で吹き飛ばし、警察官はほぼ全員死亡した。


 ―――よし、これからエリーゼ宮の中に入るぞ。


 俺は警察官が起き上れていない事を確認しながらエリーゼ宮内部へ突入した。


******


 ―――へぇ、中も凄い資料があるんだ。でも、重要な資料さえ、奪えばここにいる必要はなくなる。


 俺は重要な資料のある記録保管室へ向かえばよかった。


 ―――よし、ここが記録保管室か?


 警備が薄くなったエリーゼ宮程、侵入しやすいものはない。

 警官も俺の攻撃で周辺の奴らが亡くなったせいか、俺に対して凄く恐怖を感じ、素直に鍵を提供する以外にないと思い、後は記録保管室に入ればそれでよかった。

 そして…、


 カチッ


 と、記録保管室の鍵を開け、これから突入しようと思ったとたん。


 パンッ


 と俺の背後から銃声が鳴り響いた。

 当然ながら俺は能力を発動できる状態だったので背後に強力な風で銃弾を撥ね貸した。

 そして…、


Tu dois mentirツ ドイス メンンティール C'estシェスト parce queパルス クェ nos compagnonsカンパグノン sontサントdètruitsディトライト. (嘘だろ。俺達の仲間がやられるなんて。)」


 とこれ以上、能力を使用するには危険が伴うので俺はドイツ語である言葉を発動した。

Du ドゥbist ビストMüllwürerムェルウェーラー.(お前らはゴミ虫だ。)」


 当然ながら、フランス政府を侮辱する側面もあったが、ドイツ語やペルシア語でも能力発動条件の対価が出る為、後ろからの銃弾を防げるのであった。

 つまり、ロシア語、ドイツ語、ペルシア語、簡体字で発音すれば簡単に中二病言葉が作れるのだ。

 英語やフランス語だと中二病言葉が発動出来ないのは女々しい言葉が原因だからだ。

 そして俺は、能力を発動できる機会の意を込めてフランス警官にこれを語った。


Komm コンnach ナッヒHauseハウセ. Kudzuクドツ. (帰れよ。屑。)」


 と、俺は最高の侮辱を放って記録保管室に入った。


Nous ノウsommes サメfinisフィニ. (俺達は終わりだ。)」


 俺は奴らの悲鳴を聞きながら、記録保管室に突入した。

 そしてこれから重要な資料を探る準備を始めた。

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