第60話 誰かが見ている。
「俺達は誰かに尾行されている。恐らく、奴らはIWCなどの西側の諜報機関の連中なのだろう。」
「シュタイン。まさか、私達は狙われている事か?」
「当然だ。俺達は西側を裏切ってロシアに逃げたから奴らは容赦なく攻撃してくる。」
俺はロシアの『カラプソフミーラ』に入ってから西側の諜報機関に狙われている事はよく理解していた。
特にフランスなどの西欧、アメリカなどの北米は任務を受ける際には要注意場所として警戒している。
何故なら、西欧と北米の国は
だから、フランスに任務を受けた際に誰か俺たちが尾行している事は大体予想できた。
「なぁ、カミラ。奴らが居たら殺しに行こうよ。」
「シュタイン。つまり、私達を狙っているから追手を殺害しろと。」
「そうだよ。奴らがいなくなれば俺たちは『9・11』などの真実が暴けるんだよ。А оно это Убийцы Франций.(奴ら、フランス人を抹●すれば良い。)」
「シュタイン。アンタのそのロシア語をここでいうには危険すぎないか?」
「いや、言わないより俺の能力解放条件である中二病言葉を喋った方が安心できるからな。だが、既に俺たちの背後にいるぞ。」
「えっ、背後。」
「危ない。カミラ。」
俺は既に背後にIWCの連中が暴れている事を既に知っていたが、まさか不意打ちするとは知らなかった。
だが、俺は既に分かっていたからカミラを高速で奴の攻撃からそむかせた。
「貴様、よくも俺の事を尾行してきたやつだね。」
「そうだ。私がお前らを尾行してきた奴だ。」
「恐らく、貴様は名前をかたらない事がバレバレだなんだがな。」
「その通りだ。俺はお前らに名前らをばらされて情報を漏らすなんてことをしない。だから俺はお前らを苦しめる為なら何でもしてやるよ。」
早速、俺の予想は当たった。
奴らが名前を言わないのは情報を漏らされるのを恐れて言わないだけ。
そして、不意打ちもIWCを始めとした西側の諜報員がやる常習手段として利用する。
だから俺は、奴らをどうやって潰すのか考えていただけだ。
「貴様が名前を言わないなら、俺が攻撃しやるよ。А ты голубой? (お前は奴らか?)」
俺はロシア語で中二病らしい言葉を放った事でこれから奴らを攻撃できる状態を発動した。
「お前、まさか。」
「そうだよ。貴様が名前を公開しないなら俺の拷問コースを味合わせてやる。」
「貴様。まさか、そんな事が出来ると思っているのか?」
「思っているんだよ。」
俺は空気を圧縮して相手に打撃を与える攻撃を得意とする能力者だ。それ故に、手の指以外で能力が利用できるなら足でも能力をつかってやるよ。
「ほら、俺の空気を圧縮した蹴りで痛い目に合ってみろ。」
「何~。俺がこんな奴に負けてたまるか~。」
俺はこいつがここまで可笑しな奴だとは思わなかったが、奴らがこういう事をする事で相手を追い詰める行動をするのだと一瞬で判断した。
「さぁ、これで終わりだ。犯罪者共め…。」
俺は奴を攻撃出来れば、奴は再起不能だと思っていた。
だが…。
「ほう、俺をこんな空気でやられるとは思うなよ。」
俺は一瞬、奴の行動に唖然とした。
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