第59話 裏情報を介せ。
俺は裏情報を介する事でアメリカにとって不都合な情報を知る事が出来た。
だからこそ、裏情報がどれだけ大事な情報なのかはっきりする。
一般的に裏情報が大事なのは本音では言えない表の情報を聞き取る必要性が試される。
それ故に、多くの諜報機関は二重諜報員に盗聴器を付けて相手の不利な情報を聞き取らせる事で大事な情報を得ていた。
俺はその情報を介する事でIWCは批判者を弾圧してきた過去があると思った。
「マリーナ。俺は二重諜報員が俺達の情報を盗み聞きしている事が多い。だから、それを防げば十分だ。」
「シュタイン。あんた…。」
俺はマリーナに重要な事をいいつつもこれからパリの調査に行く準備をしなければならないと思った。
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そして、モスクワからパリで向かう当日…。
「典紀さん。俺とカミラでこれからフランス・パリにて重要な情報を収集してくる。貴様は俺を介して情報を収集しろ。」
「あぁ、シュタインがそうするあら俺もそうする。でないと、アメリカに不利な情報を収集できないからな。」
「シュタイン君。フランスはイタリアと違ってアメリカの影響が遥かに強い。だから情報を収集する際には気を付けないと逆に殺される事を覚悟して欲しい。」
ふっ、エリックも十分な
俺がカミラと共に行動するのは言うまでもなく、マリーナやエリックだとフランス政府から指名手配されているから彼らに狙われるのは当然の事…。
それ故に俺はあえてカミラと共に行動する事で、奴らの根城を狙う事にした。
「あぁ、行ってくる。」
「シュタイン。私とアンタでこれからフランス。楽しいけど、奴らが潜んでいる事を考えると安心できないね。」
「そうだな。カミラ。」
俺とカミラはこれから危険な旅に出る可能性があると考えながらフランス・パリへと向かう準備をした。
「行ってしまったな。シュタイン。」
「姉ちゃん。僕はこれで良かったと思うよ。」
「エリック。アンタもフランスがどれだけアメリカの影響下があると理解しているのか?」
「勿論だよ。マリーナ姉ちゃん。」
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そして、3日を経て、パリに到着した俺とカミラは…、
「ここがパリなんだね。」
「あぁ、ここがパリなのは間違いない。だが、今までより雰囲気が違いすぎないか?」
俺はイタリアで任務に行った時と異なり、妙に黒人・アラブ系の人間が多くいるように思えた。
「そうだね。アンタの言う通り、パリにはアラブ系や黒人が多くいるのは間違いない。つまり、移民によってテロが乱発している。」
カミラ、流石はキューバ出身らしい答えを出すな。
「その通りだ。フランスにはアラブ系や黒人が多く存在する。だが、軍需産業は奴らを利用して自作自演テロを引き起こす。」
「つまり、白人がテロリストである事を避ける為の口実ね。」
「その通りだ。」
俺はカミラがアメリカに渡っていないにも拘わらずキューバ国内の大学で医学部に所属したせいか彼女は凄く
だが…、
「カミラ。裏に誰かいないか確認してくれ。」
「シュタイン。つまり、既に私らを尾行する奴がいる事か…。」
「その通りだ。」
俺は既に奴らが尾行されていると思い、後ろを見て警戒した。
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