フランス崩壊編

第57話 弟が加わり…。

 ジョンソンが亡くなった後、一週間が過ぎた朝…、


「マリーナ。おはよう。」


「おはよう。シュタイン。ジョンソンが亡くなってから凄くアンタの行動が変わったようだな。」


「あぁ、上下左右に惑わされず議論を尽くして凛とした態度で行けばIWCの連中を潰せるかもしれん。」


「そう。アンタの表情が日に日に良くなっていく。」


「ありがとう。マリーナ。」


 俺はマリーナと朝の挨拶を行い、これから典紀さんと共に定例会議を行う為に彼がいる『カラプソフミーラ』の寮に彼女と共に向かっていた。

 すると…、


「おっ。シュタイン君にマリーナ姉ちゃん。」


「エリック。あんた、もしかして『カラプソフミーラ』に入ったの?」


「うん、僕もこれから『カラプソフミーラ』の一員になるよ。だって、チェノフスキー大統領が僕の事を凄く評価してくれたから凄く助かったんだ。」


「そうなんだ。エリック…。」


 マリーナは凄く機嫌が悪そうな雰囲気をしていた。

 だって、自分の可愛い弟がこの様な諜報組織に入るなんて凄く心配するのはよくわかる。

 しかし、それは俺も同じだ。

 俺も元々、ドロテアがIWC入りはあまり望んでいなかった。

 何故なら、顔に布を被せられ尻穴から栄養剤を注入する場面を俺は何度も出くわしたからだ。

 当然、女性に対しても同じ様な行動をしてきたから俺はあいつがIWCに入ったらどれだけ辛い思いをするのか警告していた。

 だが、結果は違った。

 あいつがIWCに入隊してから奴らは妹ばかり褒め、俺の評価はどんどん下がっていた。

 そして、俺は鞭打ちの刑なども我慢しながら、いつか外国にアメリカの自作自演テロやイラク戦争計画の全貌を公開させようと思っていた。

 だから、いつでも暴露しても良いようにイラク戦争計画を簡潔にメモしながら、それを『ФСБ』に漏らす事を考えていた。

 当然、俺は当初、それで上手くいったと思った。

 しかし、俺が『ФСБ』に情報を漏らした事がばれた為に投獄され、こんな腐りきったこのアメリカから脱出しようと思うようになった。

 だからこそ、マリーナがエリックを『カラプソフミーラ』に入隊する事は凄く心配しているのは凄く理解できる。

 でも、エリックはあいつと違って凄く信頼できる。

 それは彼があいつと違って変にアメリカに中世していない事が大きいからだろう。

 だからこそ、俺は歓迎したかった。


「エリック。Подзравляю.おめでとう。 Отныне, これから、 давайте俺と共に сотрудничать со мной. 協力しよう。


 俺はエリックに感謝の意を込めながら、これから共に協力したい仲間だと思った。


Хороний, Спасибо. どうもありがとう。Штайн. シュタイン。


 あいつが俺と共に協力したいと述べた後、彼がこれからIWCの計画を世界に暴こうとする姿勢を見て一先ず安心した。


「では、行くぞ。マリーナ。エリック。この扉を開けたら会議室だ。行くぞ。」


О!!おー!!


 俺はこれからこの会議室を開けた時…、


「おはよう。シュタイン。」


「おはよう。典紀。」


 俺は典紀さんに挨拶しながらこれから議題に移りたいと心理的に急かしと思いながら話をしたかった。


「シュタイン。おはよう。」


「ゲオルグ。おはよう。」


 俺はこれから今後の議題を考えつつ、彼らと挨拶した。

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