第35話 シチリア島ハザード。
俺は今、ナポリからクレメンテさんの船に乗ってシチリア島の都市、パレルモへ向かっている。
何故なら、パレルモはシチリア島最大都市でそこには大量の難民が暴れているからだ。
勿論、それを誘導しているのはIWCなどの欧米の諜報機関である事は言うまでもなかろう。
しかし、その様な行為までしてどうして欧州を壊したいのか俺には分からない。
そう思いながら船でパレルモまで向かった。
そして、パレルモに到着した俺達は…、
「シュタイン。ここがパレルモだ。港を過ぎたら奴らが暴れる可能性があるから、決して気を抜くな。」
「あぁ、分かっている。難民が暴れているだけでなく、IWCの連中がいる可能性があるからな。」
「同感だ。ここで私の弟はあいつらと闘っている。最も、この街には何かあると私は思うから、気をつけろ。」
俺達はパレルモに到着した後、この町には何かあると警戒し、船から降りた。
勿論、難民だけでなくIWCの連中などがここで暴れている可能性があると思い、警戒する必要があるからだ。
そう思いながらここから脱出する船は温存しながら、俺達はここからパレルモ及びシチリア島に突入する準備を整えた。
「では、行くぞ。シュタイン。」
「あぁ。」
俺達はこれから敵が当たり前にいると思いながら、パレルモやシチリア島に突入した。
街を歩いていると、ナポリやローマの時は違って妙な恐怖感を感じる。
イタリアは南部に行けば行くほど、難民が襲い掛かる噂を聞いているが、まさにその通りだ。
既にシチリア島は彼らに乗っ取られた状態だ。
「クレメンテさん。この町の様子は異様におかしいんだ。」
「あぁ、だから風刺を利用して笑いを取った方が緊張感も剥がれるだろう。『9・11』はアメリカが世界に注目したい為に作った茶番劇。だから周りから子供騙しみたいに馬鹿にされる。っとな。」
「ププッ。クレメンテさん。子供騙しの茶番劇が笑える。でも、そのお陰で緊張感が解れたからありがとう。」
「勿論、これで笑いを取らせたからいつでも迎撃準備は出来た。だからシュタイン。お前が笑ってくれてありがとう。」
俺はこの町の異常性に咄嗟に気付いたが、クレメンテさんが笑いを取ったお陰で緊張感が解れ、いつでも戦える準備が整えた。
何故なら、難民が異様に多いだけでなく、彼らが暴れる事で欧州を征服する事が出来るとIWCは判断しただろう。
故に、俺達はこの町から出たら尚更、警戒しないといけなかった。
だから、クレメンテさんの笑いは非常に有り難かった。
すると…、
「どうして。何でゾンビ化した難民が私を襲うのか分からぬ。」
―――ゾンビ化した難民。拙い、奴らは難民をゾンビ化して欧州中にそいつらを送り込む気だ。
俺は奴らがただの難民ではなくゾンビ化した難民を送り込んでいる事を知り、このまま野放しにすればいずれは欧州だけでなくユーラシア大陸全体が奴らに襲われる可能性があると断定した。
そして、ゾンビ難民には彼ら特有のウィルスを持っている故に危険性が高い。
奴らに噛まれたり、性●為されれば完全に命取りになる。
「貴様、大丈夫か?」
「うん、ありがとう。」
どうやら彼女はここまで逃げ切ったようだな。
体を調べても奴らに噛まれた部分も見当たらない。
だが俺は念の為、奴らの行動を警戒するようにマリーナに…、
「マリーナ。そいつの身体を全裸にしろ。」
「了解。全裸になるが済まぬ。」
俺は彼女が服の奥まで噛まれた後があるのか確認しないと逆に俺達が殺されてしまう。
そして、このゾンビ難民は野放しにすれば、ゆくゆくはロシアにも到来して、国を滅ぼしてしまう。
故に俺達は気を抜かずにこいつらを実験道具にしている奴をあぶり出そうと思った。
「おい、この周辺にいるゾンビ難民供よ。貴様らをここで全滅させてやる。どうせ、IWCによって作られた兵器なら貴様らには容赦せぬ。」
俺はここで気を抜けば奴らに噛まれて命取りになる事を知っていたので、すぐ様、自身の能力を発動準備を始めた。
「
俺はその掛け声を喋った瞬間、奴らを殺す事が出来ると自信が持てた。
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